この4月で鉄道会社に入り15年目を迎えました。
高校を卒業して入社し、駅員を2年、前の職場で車掌を10年近く、そしていまの職場でまもなく2年が経とうとしています。
この間の経営に大きな影響を与える出来事といえば、リーマンショックと東日本大震災がありました。
どれも直後は利用者が減りましたが、首都圏から離れたところで発生したことで、経営に大打撃ではありませんでした。
いま日本中、いや世界中を震撼かせている新型コロナウイルスは、とうとう緊急事態宣言が出るまでになりました。在宅勤務の推奨や外出自粛があり、人の動きが停滞しています。
私の体感では、朝のラッシュ時で20~30%減、日中は半分を下回っています。土日はさらにひどく80%減です。
東海道新幹線や観光列車などでは運休がでているものの通勤電車はいつも通りの本数で運行しています。車内はガラガラで、いつもは込み合う都心部でも空席があるほどです。
お客さまが激減しているわけで、4月に入っても定期を買う人も減っています。会社の収入も大きく減っています。
これは、外出自粛の要請に多くの人が従っている証ではありますが、固定費率の高い鉄道においてこの状態が長引けばかなりの影響がでることは確実です。
いままでの日常がすっかり失われ、仕事のほかは自宅に引きこもる日々です。
いつまで続くかわからず先行きのわからないことで不安はつきません。
感染拡大防止に一人ひとりが確実に取り組み、落ち着く日を待つしかありません。
会社の誰もがこんなことは初めてだと語っています。
私たちは交通インフラを担うものとして出勤して列車を走らせるしかありません。
会社の対策はマスクの支給とアルコール消毒の設置しかありません。
会社で感染が広がれば列車の運行が止まる可能性もあります。そうならないことを祈っています。
みんな不安でいっぱいです。
でもこんなときこそ、みんなで乗りきっていきましょう!
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