✳️【SF的なアトランティス】
プラトンが言ってもいないことを主張する者も多い。「アトランティスには現代を上回る高度な科学技術が存在した」とする説がそれだ。プラトンの文章の中では、オリハルコンという正体不明の金属(真鍮の一種ではないかといわれている)について言及されてはいるものの、それ以外の点では、高度な科学技術の存在を示唆する部分はまったくない。爆薬、電気、飛行機、テレビ、原子力といったものは、プラトンの文章のどこを探しても出てこない。本当にそんな驚異的な科学力があったら、それこそ伝説として語り継がれそうなものだ。
実はそれを言い出したのはプラトンでなく、19世紀イギリスのオカルティスト、ウィリアム・スコット=エリオットなのである。彼は霊視によってアトランティス人たちの生活を知ったと主張した。アトランティス人は「ヴリル・パワー」という未知のエネルギーを用い、時速200キロで飛ぶ飛行機(えらく遅い飛行機だ)で戦い、超能力も持っていたという。スコット=エリオットの描写するSF的なアトランティス文明は、プラトンのそれとはまったく異なっていたのだが、大衆には受けがよく、いつの間にかこちらのイメージのほうが定着してしまった。
現代では、「アトランティス文明が空飛ぶ亀の怪獣を作っていた」と言っても、誰も不自然には感じなくなっているのである。(山本弘) と学会〈トンデモ超常現象99の真相〉より
✔️【逆デバンキング〈エドガー・ケーシー〉】
霊視、またはリーディングと呼ばれる能力によって、アトランティスの詳細を知ることに成功したと主張した人は、実はウィリアム・スコット=エリオット1人だけではないのです。
20世紀を代表する超能力者、エドガー・ケーシーもその1人で、彼は「アトランティス人は反重力航空機でどこへでも自由に旅ができた」と主張しています。
〈トンデモ超常現象99の真相〉の中で山本弘が否定している反重力なのですが、大変残念ながら米軍がすでに反重力の技術が存在することを公式に認めています。
では、プラトンの記述と食い違うのはなぜなのか?
プラトンの言うアトランティスは紀元前9000年頃のアトランティスですが、エドガー・ケーシーの言うアトランティスはそのさらに5000年以上前のアトランティスなのだそうです。
【黄金時代】
プラトンの言うアトランティスは「末期の堕落したアトランティス」なわけなのですから、対照的に「黄金時代」と呼ばれる時代も過去にはあったはず。
それこそがエドガー・ケーシーがリーディングで見たアトランティスと考えられるのです。
【まとめ】
●20世紀最大の超能力者、エドガー・ケーシーがSF的なアトランティスを霊視している。
●SF的なアトランティスは黄金時代の頃である。
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