✳️【宇野正美氏と陰謀論ビジネス】
宇野氏の1986年の著書『ユダヤが解ると世界が見えてくる』は『ユダヤが解ると日本が見えてくる』と合わせて百数十万部といわれる大ベストセラーとなりました。(中略)
内容はというと、いわば『シオン賢者の議定書』日本版です。
「ユダヤ民族のうちの最高最強のエリート集団、それが国際ユダヤ資本であり、彼らが『裏国家』として全世界を動かしているのである」にはじまり、超大国アメリカを支配しているのは、実はユダヤ人である、そしてアメリカを支配するものは全世界を支配する、といった調子です。
「アメリカのマスコミはユダヤ人の完全掌握下にある」あるいは、古き良きアメリカは『大草原の小さな家』に描かれるようなキリスト教精神、フロンティア精神に富んだ国であったのに、移住してきたユダヤ人が資本主義の権化のような国に変えてしまったなどと述べています。
ここまで読んでくださった読者のみなさんは、もはや、こうした陰謀論に追従することはないでしょう。宇野氏は実在の有名なユダヤ人と歴史的事項をこじつけて物語を作っていますが、その解釈にかなり無理があることは本書で述べてきたとおりです。
なかには「アメリカ・ユダヤ最大の財閥はロックフェラー家」という明らかな間違いも。また、『シオン賢者の議定書』を何度も引用していますが、その成り立ちや偽書であることが判明していることなどには触れていません。
円高ドル安もユダヤのせい。日本共産党を育てたのもユダヤ。日教組を作ったのもユダヤ。なんでもかんでもユダヤのせいにしているあたりは、まさに『シオン賢者の議定書』の焼き直しです。 内藤陽介〈みんな大好き陰謀論〉より
✔️【真相〈本当になんでもかんでもユダヤのせいなのだからしょうがない〉】
このブログを〈はじめに〉から順を追って読んできた人なら(よほどのバカでない限り)、宇野正美こそが正しく、内藤陽介こそが間違いであることは言うまでもないと思います。
以上。
【まとめ】
●宇野正美のユダヤ陰謀論は正しい。
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