*** june typhoon tokyo ***

Springroove 09@幕張メッセ

Springroove09

 恒例となった春フェス、“Springroove 09”@幕張メッセへ行って来ました。前々回は高熱にうなされ泣く泣く回避(ローリン・ヒルの大遅刻のせいで帰れない人続出と聞いたからよかったか?)、前回は所用&経済的事情により回避、ということで、実は初参加だったりします。
 目当ては、TLCは当然のこと、ジョン・レジェンドとクレイグ・デイヴィッド。で、何時くらいから参加しようかと思っていたのですが、当初はデックストリームの辺りから観ようと思っておりました。金曜夜から当日朝7時まで仕事などをしていたので、さてこのまま徹夜で押し切るか、少しでも寝ていくかと迷った挙句、寝ていくことを選択。ま、そこまではよかった。で、目覚ましが鳴ったまでは何とか覚えているのですが、どうやら相当に目覚めが悪く二度寝してしまいまして。で、昼過ぎに起きたあと、急いで準備して電車に飛び乗ったのですが、乗り換え駅でチケットを忘れたことが発覚(ビルボードやらブルーノートやらに行くことが多いと、チケットの確認を怠りがちになりますね…)、チケットを取りに家まで引き返して、幕張へ向かいました。(;´д`)トホホ

Tpain そのため、会場に到着したのが、16時過ぎ。T・ペインのステージの最中でした。まぁ、目当てには間に合ったからいいか、ということで、気を持ち直しました。

 T・ペインは白のTシャツ姿で精力的にステージを駆け回ってました。意外とステージ慣れをしている感じで、安定したライヴだったように思えました。楽しませるツボを知っているというか。「トーキョー、アリガト」を連発してましたが。

 T・ペインをステージ後方から緩めに眺めたあと、各フロアを散策に。自分は会場ではトイレに行かなかったのですが、女子トイレはどこも長蛇の列でした。物販はそれほどでもなかったけど、FOOD&DRINK系売店は人が多かった。PUSHIMとミリヤはまぁ観なくてもいいかな(笑)ということで、1Fラウンジで食事を摂ることに。そしたら、2、3メートルくらい先のテーブルに、クリスタル・ケイがいました。普通に。「YO、クリ!」って声をかけようかと思ったんですが、やめました。(笑) あ、ということは、クリもPUSHIMとかミリヤはすっ飛ばしたことになりますね。(爆)
 

Craig_david 会場の雰囲気を掴んだあと、目当て第1弾のクレイグ・デイヴィッドのステージから本格的に観賞スタート。次のジョン・レジェンドでの前方位置キープを考慮しつつ、場所はRED STAGE寄りのところから。サングラスに白のニット帽と白の上下といういでたちで登場。前回の単独来日公演の時でもそうでしたが、女性の黄色い声が目立っておりました。
セット・リストはこんな感じでしょうか。

≪Craig David SET LIST≫
HOT STUFF(LET'S DANCE)
WHAT'S YOUR FLAVA?
7 DAYS
WALKING AWAY
RISE & FALL
DON'T LOVE YOU NO MORE
ALL THE WAY
INSOMNIA
FILL ME IN

 「ライズ・アンド・フォール」の前で「偉大なアーティストの曲を…」みたいなこと言ってたので、すぐにそれがスティングの「シェイプ・オブ・マイ・ハート」→「ライズ・アンド・フォール」と解かりました。「オール・ザ・ウェイ」の前では、「世界各国の素晴らしいアーティストとコラボした曲、日本ではBONNIE PINKと…」とか言ったので、一瞬“ボニピン来るか? 来ちゃうのか? この客層に来ちゃって大丈夫なのか? でも来たら嬉しー!”みたいに思ったのですが、サラッとボニピンのコーラスなしのイントロからスタートしたので、普通にオリジナルの「オール・ザ・ウェイ」ヴァージョンで。
 ベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』の新録曲「インソムニア」ですが、これはライヴ映えする曲ですね。クラブ・ユースのエレクトロ・アップということもあって、観客の手も上がりっぱなしでした。コーラスの“フィール・ライク・インソームニア”と“アアーアー”でコール&レスポンスが弾けそうな感じで。これと今回はやらなかったけれど「6・オブ・1・シング」とかの流れで展開していったら、かなり盛り上がるんじゃないかと。
 ラストは「フィル・ミー・イン」で久々に2ステップ曲を堪能。一旦楽曲を終えた後、タイトな超速BPMのビートに乗せての超速ラップを披露して再び「フィル・ミー・イン」へと戻るという構成で締めてました。この超速ラップには、大きな歓声が上がってましたね。クレイグのライヴが初見の人は「コイツ、こんな技もあるのか」と思ったことでしょう。
 
 
John_legend 続いて、ジョン・レジェンド。センターにピアノが置かれ、左にコーラス3人のスタンドマイク。ドラム、ギター、キーボード、ホーン隊といった布陣。
 黒系のジャケットスーツにタイなしの白いシャツ、サングラス姿。最初は何故か直立不動のような感じで「ユースト・トゥ・ラヴ・ユー」を。コーラス隊が女性2名と男性1名で比較的明るめな声色だったので、新鮮な感じがしました。新作『エヴォルヴァー』からの「イッツ・オーヴァー」はミディアム・アップなんですが、ほどよい艶加減があるので、ライヴの構成に重宝する楽曲だといえるでしょう。「ナンバー・ワン」では人差し指を天空に突き上げてのライヴでは御馴染みのパフォーマンス。ピアノの弾き語りでの「セイヴ・ルーム」あたりでは、かなり汗をかいているジョンの顔がスクリーンにでっかく映し出され、かなりのフェロモンを出していました。ライヴではこれもおなじみの「アイ・キャン・チェンジ」ですが、今となっては昨年からの“YES, WE CAN”“CHANGE”というオバマ的フレーズにもピッタリの選曲に。腰はらあたりからグググッと匂い立つようなヴォーカルはたまりませんな。
 ヴォルテージが上がったところで、「オーディナリー・ピープル」というバラードを持ってくるあたりがジョンらしいのですが、それまでの喧騒が嘘のようにしっかりと会場を静寂に変えて、鍵盤の響きを聴かせるあたり、さすがのアーティスト・パワーだなと。この曲か「ソー・ハイ」のどちらかはやってくれるといいなぁと思っていたので、良かったです。
 ラストは『エヴォルヴァー』から「グリーン・ライト」を。最後にピアノの上に乗って観客に挨拶してました。アリシア・キーズもライヴ中にピアノの上に演出として乗っていたけど、こちらは後ろの方まで顔を見せるって意味合いが強いのかも。背が高くないことをしっかりと解かってらっしゃって、素晴らしい心配りです。(笑)

≪John Legend SET LIST≫
INTRODUTION
USED TO LOVE U
IT'S OVER
ALRIGHT
HEAVEN
LET'S GET LIFTED
NUMBER ONE
SAVE ROOM
I CAN CHANGE
EVERYBODY KNOWS
ORDINARY PEOPLE
GREEN LIGHT

 
Akon そして、今日一番の収穫(?)だったのが(笑)、次のエイコン。後方でラストのTLCを見据えつつまったり観ようかなと思っていたのですが、これが弾けまくっていて。たぶん、「MAMA AFRICA」とか「ROLL IT」とか「BEAUTIFUL」とかやってたんだけど、“トキオー、セイ、イェー”“メイク・サム・ノーイズ”ばっかり連発する、物凄いアゲアゲのコンヴィクト・ミュージックで。
 そして、いつものことではあるらしいんですが、「RIGHT NOW (NA NA NA)」の時に、もうやりたくて仕方なかったんだろうね、クラウド・サーフィンをやるべくステージを降りて客席にダイブしたんですよ。こんな感じで。

 そしたら、日本の青年たちではどうやら荷が重かったらしく(苦笑)、エイコンが落下しちゃいまして。でも、何度もやってるんだろうね、DJがすぐさまヴァイナルを逆回転させてのリワインド状態で曲をカット・アウトして中断。その間、「お前らちゃんと支えろよー」みたいなこといったのかな?なんか叫んでた。で、DJがステージのターンテーブルに乗って上半身裸になっちまって、まだまだ盛り上がるぜ、みたいに煽って会場の熱気を途絶えさせない、というか逆に観客のヴォルテージを上げまくる始末。
それでも懲りないエイコンは、マネージャーだかに肩車させて、前方から真ん中あたりまでで数か所で客席の中に入っていて、コーラス・フレーズをリピートして盛り上げる。こんな感じで。

 もうほとんど“ヘイヘイ”しか言ってないんだけど、その光景を目の当たりにして比較的遠めで観ていた客がダーッとエイコンの方に吸い寄せられていって。まるで、

アフリカの原住民の村に新しい族長が誕生したのを祝う儀式

みたいなノリで笑えました。いやぁ、これは凄かった。
途中でShontelleとデュエットとかして紳士ぶってたんだけど、そんなことは忘れてしまいました。(爆)

 
Tlc そして、この時には「エイコン、ここまでやっちゃうとTLC食っちゃうんじゃないの?」って心配しかかったんだけど、やはりそこはTLCだった訳でして。やはり、ほんのちょっとだけど、観客は年齢層が高くなりました。っていっても、だいたい自分よりは若いと思うんだけどね。

 最初は、『ファンメール』のジャケットのイメージのような近未来型のシルバーのロボットがスクリーンに現れて、という幕開け。で、予想通り「ファンメール」からスタート。もう曲がどうこうとか、バリバリにリップシンクだってのとか、そんなこと抜きにして、TLCが目の前でパフォーマンスしているっていう現実に感極まってる人たちが多かったみたいで、かなり興奮状態のオーディエンスがあちらこちらにいました。

 ところで、“Springroove 09”に際して、2月中旬からライヴでプレイして欲しい曲をリクエストしようという企画があって、その結果、上位5位までが、

「ノー・スクラブス」
「ウォーターフォールズ」
「クリープ」
「ディギン・オン・ユー」
「ベイビー・ベイビー・ベイビー」

だったんですが、自分の目当ては誰が何といっても「エイント・2・プラウド・2・ベッグ」な訳でして。

それがとにかく聴きたい(体感したい)と思っていたら、「ファンメール」の次に「エイント・2・プラウド・2・ベッグ」が来まして。扇子で顔を隠しながら、ダンサー3、4人を含めて白のつなぎの服を着て登場したのですが、レフト・アイがいないから3列にはならないんだなぁとか思っていたら、スクリーンにレフト・アイが! ここでヴォルテージがさらに上昇。で、その白のつなぎの衣装でのライヴ映像を流し込みつつのパフォーマンスだったので、ロバータ・フラック「アンフォゲッタブル」あるいは『フォレスト・ガンプ』方式で、TLCを再現してみせた訳ですよ。

 いやぁー、これは最高でした。レフト・アイ、当たり前だけどカワイイ顔してるなぁと。続く「ホワット・アバウト・ユア・フレンズ」や「ウォーターフォールズ」でもレフト・アイの映像を流し込んでいたので、T・“L”・Cのステージとして素直に堪能出来ました。スクリーンに点滅する赤いライトが映し出されてから「レッド・ライト・スペシャル」みたいなベタな展開でもいいんです。(笑) ここではT・ボズとチリが椅子に座ってのセクシーなパフォーマンスで魅せてくれたし。
 レフト・アイが亡くなってからリリースされた『3D』からは「ガール・トーク」を選曲。とはいっても、生前に制作には関わっているので、これも“TLC”楽曲なんだけども。で、「ウォーターフォールズ」と続いて、ラストは「ノー・スクラブス」。まだ終わらないでくれーと思ったものの、この曲で幕。

 MCのRYUとiaが出てきて、「TLC!!」と叫ぶとT・ボズがステージをダッシュで横切るパフォーマンスをしてくれたものの、RYUがあっさり「アンコールはなし」というと「えー」という声を発し、さらにiaが「今、外は雨です。気をつけて帰ってくださいね」というと、「雨かよー」という声を発しながら、観客はホールを後にしたのでした。(苦笑) まぁ、幕張とう場所で時間がさらに遅くなると、帰れなくなる人も多く出るしね。
 セット・リストはこんな感じでした。

≪TLC SET LIST≫
INTRODUCTION
FANMAIL
AIN'T 2 PROUD 2 BEG
WHAT ABOUT YOUR FRIENDS
BABY BABY BABY
CREEP
RED LIGHT SPECIAL
SILLY HO
DAMEGED
UNPRETTY
GIRL TALK
WATERFALLS
NO SCRUBS

 11アーティストのうち、すべて観たのが4アーティスト、一部観たのがT・ペインと、11アーティスト中で5アーティストしか観られなかったけど、なかなか充実していたので良かった。邦楽勢の清水翔太、加藤ミリヤ、BoA、JUJU、PUSHIMは、単独はないけれど、過去にゲストとして参加したライヴでは観ているので。ションテルはエイコンのステージに出てきたから、一応全員を観たことにはなりますな。ということで、よしとしましょう。(笑)

 あと、VIP席なんですが、一般が11000円なのに対し、1ドリンク付き&専用入場レーン&クロークありで20000円なんですが、その席の位置がRED STAGEではステージ左、BLUE STAGEではステージ右のどちらとも中央やや後ろ寄りに設置されてあるので、ちょっと微妙かも。確かに高台となっているから、混雑もそれほどないし背が低い人でもステージが見えないってことはないんだけど……個人的にはそれで9000円プラス払うかというと、ね。ま、背の低い人などはアリかもしれないけど。

◇◇◇

<TIME TABLE>
≪RED & BLUE STAGE≫
13:40 Shontelle [RED]
14:10 BoA [BLUE]
14:50 清水翔太 [RED]
15:30 JUJU [BLUE]
16:10 T-PAIN [RED]
16:50 PUSHIM [BLUE]
17:30 加藤ミリヤ [RED]
18:10 Craig David [BLUE]
19:00 John Legend [RED]
19:50 AKON [BLUE]
20:45 TLC(T-Boz and Chilli from TLC with Special Tribute Performance to Left Eye) [RED]

* MC:RYU、ia
* [RED]=RED STAGE(LEFT SIDE STAGE)
* [BLUE]=BLUE STAGE(RIGHT SIDE STAGE)

≪GREEN & RAMP DJ STAGE≫
13:00 DJ49
13:45 SKATE SESSION feat. DJ ARAKEN
14:15 DJ DECKSTREAM&LIVE PAINT
15:00 430 BMX FLATLAND JAM
15:30 DJ SMASH feat. SKATE SESSION
16:30 DJ HAL
17:30 DJ MAYUMI
18:30 DJ KOMORI
19:30 DJ SAFARI


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