2018年シーズンを戦うFC東京新体制を発表。
FC東京は2018シーズン新体制発表会を1月13日にイオンシネマ シアスタ調布にて開催。新加入選手を含む新体制発表とともに、10月1日にクラブ創設20周年を迎える特別なシーズンへ向けてのメモリアル事業などにも言及。さらには、昨季現役引退した石川直宏の「クラブコミュニケーター」就任、同じく昨季現役引退した羽生直剛の「強化部スカウト担当」就任も発表され、「強く、愛されるチームをめざして」のスローガンとともに、「チーム再構築（総合力、一体感）」「攻守に支配するFC東京らしいサッカー（あきらめないひたむきさ、泥臭く、攻守の切り替え、全員で攻撃守備）」「タイトルの獲得」を意識したチーム作りへ向けた決意をファン・サポーターに掲げた。
新監督には昨季までＧ大阪を率いて2014年に3冠の偉業を成し遂げた長谷川健太監督を招聘。時折ユーモアを交えながらもFC東京を戦う集団に変え、喜びを分かち合うための意気込みを示してくれていた。
登壇した新戦力は、柏から期限付き移籍で加入したディエゴ・オリヴェイラ、同じく横浜FMからの期限付き移籍となる富樫敬真、神戸から完全移籍の大森晃太郎、中央大から矢島輝一、FC東京U-18昇格組からは原大智、品田愛斗の6名。緊張な面持ちで、2018シーズンへの抱負を語っていた。
登壇した新加入選手6名中4名がFWと、これだけを見るとやや前線への偏りが感じられるかもしれないが、昨季のチームトップスコアラーの大久保嘉人とピーター・ウタカが抜けたとあれば、過剰という指摘は当たらないだろう。タレントやポテンシャルの高さは元来有しているので、それをいかにチームとして成熟させるかが最重要課題となる。これまでベンチ入りしていた選手たちを脅かすように、小川、山田、柳、久保、平川ら若手の突き上げが活発化し、常に競争が行なわれるなかで一体感を築き上げていくよう望みたい。
ところで、質疑応答では長谷川健太監督の弁の立つ回答が目立っていた。FC東京入団の決め手を「子供がFC東京のスクールに通っていたことがあり、たまたまFC東京のカードが財布に入っていた」、FC東京のファン・サポーターの印象については「味の素スタジアムではなかなか勝っていない…そのスタジアムのサポーターを味方に付けられるのは百人力というか一万人力」「ゴルゴ13…ではなく、ルパン三世のテーマが非常に印象に残っている」、今季を戦う上でのキーワードを「優勝への“〇求”」とし「“欲求”“追求”“探求”だとかを促したい。選手たちは非常に仲がいいが、厳しさの面でどうなのか。勝利への“貪欲”さなどタイトルへの気持ちを“要求”したい。そして優勝して“号泣”したい」と（韻を踏みながら）、とユーモアも持ち合わせたコメントを発していたのが、印象的だった。
新加入選手では、富樫敬真がFC東京のファン・サポーターの印象について「デビュー戦含め、FC東京との試合では結果を残してるので、そのお蔭かブーイングされていたので……」と、大森晃太郎も「僕自身、味スタで勝ったことがないので……（それはサポーターの後押しもあったと思う）」という話を挟みながら、熱いサポーターの印象を述べていた。ディエゴ・オリヴェイラは神妙な面持ち、矢島輝一、原大智、品田愛斗は初々しさも見せながら抱負を語っていた。
この冬のキャンプをはじめ、新加入・新スタッフと既存の選手たちとの融合を高め、さまざまな面でハードワークを重ねて、来たる開幕を迎えてもらいたい。
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【FC東京 2018シーズン選手一覧】
01 GK 大久保択生
02 DF 室屋 成
03 DF 森重真人
04 DF 吉本一謙
05 DF 丸山祐市
06 DF 太田宏介
07 MF 米本拓司
08 MF 高萩洋次郎
09 FW ディエゴ・オリヴェイラ ★
10 MF 梶山陽平
11 FW 永井謙佑
15 FW 久保建英
17 FW 富樫敬真 ★
18 MF 橋本拳人
19 MF 平岡 翼
20 FW 前田遼一
22 DF 山田将之
23 FW 矢島輝一 ★
24 FW 原 大智 ★
25 DF 小川諒也
26 DF 柳 貴博
27 MF 田邉草民
28 MF 内田宅哉
29 DF 岡崎 慎
30 GK 廣末 陸
31 MF ジャキット
33 GK 林 彰洋
35 MF 鈴木喜丈
38 MF 東 慶悟
39 MF 大森晃太郎 ★
40 MF 平川 伶
44 MF 品田愛斗 ★
48 DF チャン・ヒョンス
50 GK 波多野豪
51 MF リッピ・ヴェローゾ
★ 新加入選手
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