*** june typhoon tokyo ***

第54回 有馬記念

■ 有馬よければすべてよし

 2009年競馬の締めくくり、有馬記念。JCを優勝したウオッカ、昨年の菊花賞馬でJC2着のオウケンブルースリ、秋華賞馬で同3着のレッドディザイア、天皇賞(秋)とマイルCSを連勝したカンパニーなどが回避したグランプリということで、レヴェルとしてはそれほど高いとはいえない。そんななかで押し出されたのは3歳牝馬のブエナビスタ。だが、札幌記念の2着にはじまり、秋華賞は2着から降着の3着、エリザベス女王杯も展開のアヤとはいえ、クィーンスプマンテとテイエムプリキュアという伏兵に敗れたという事実から(レッドディザイアがJC3着ということで勝負にはなるだろうが)、本命には押しづらい。混戦の有馬記念と言っていい。
 最も充実するといわれる4歳馬の不在、データとして連対率の高い4歳馬が出走していないとなると、強力な上がり馬がいない限り、これまでの勢力にどれだけ3歳勢が絡めるかという図式になると思う。
 
 昨年の有馬を振り返ると、ダイワスカーレットが優勝、2着にアドマイヤモナーク、3着がエアシェイディ、4着ドリームジャーニー、5着スクリーンヒーロー。昨年最先着のエアシェイディが、今年のJCでは今回出走メンバーでは最先着の5着、春のグランプリの宝塚記念ではドリームジャーニーが優勝ということを考えると、昨年とほとんど実力が変わらずにきたというのが、今年のメンバーではないか。であれば、昨年の有馬の先着順、エアシェイディ、ドリームジャーニーに勝てる馬がいるのか、というのが取捨選択のラインとなりえるのではないか。

 古馬勢では、上記以外では天皇賞(春)優勝のマイネルキッツくらいか。中山巧者ということでマツリダゴッホも人気になると思うが、昨年の有馬で12着、その後立て直せず大阪杯7着、札幌記念9着、オールカマーで復活するも、天皇賞(秋)では17着と全くいいところがなかった。もうさすがにお釣りがないのではないか。
 3歳勢はどれも一長一短。そのなかでは、当レースに相性のいい母父トニービンのフォゲッタブルか。使い詰めだが、セントライト記念3着、菊花賞2着、ステイヤーズS1着と成長している。騎手のルメールの手さばきによって、大外でも克服する可能性はある。同じダンスインザダーク産駒の菊花賞馬スリーロールスも魅力だが、鞍上がやや不安か。それであれば、近走不振だが、中山重賞2勝(GI皐月賞含む)のアンライバルドとデムーロは、押さえておくべきか。または、決め手に欠くも堅実な走りをするセイウンワンダー。グラスワンダー産駒ということもプラス材料だが、勝ち切るというイメージは想像しづらいので、3着候補までか。

 その他は、正直いらないと思う。リーチザクラウンは折り合いがつかない以上、先行型が多い当レースでは4コーナーまで持てばいいところ(鞍上が武豊とはいえ)、イコピコは神戸新聞杯がベストな展開で、前走鳴尾記念が余計だった(しかも4着)。おそらくリーチザクラウンより単騎で前で勝負できないテイエムプリキュアは威力半減だし、中山巧者とはいえ、日経賞、天皇賞(春)、JCと全くいいところがなかったネヴァブション(しかも全て1秒差以上負け)には出番はないだろう。ミヤビランベリはそこそこ走るだろうが、57キロを背負って一線級に対して前走のような逃げが通用するかというと、かなり厳しいところだ。シャドウゲイトはミヤビランベリ以下で、近走好走は金鯱賞2着があるだけ。一線級相手に急坂のある中山で差せる力はないだろう。コスモバルクは6年連続出走ということのみを褒め称えるに過ぎない。

 最大の問題は、ブエナビスタの取捨だ。母父カーリアンということでスタミナもあり、春先の成績をみても有力視されていい。だが、休み明け以降のケチのつけ方とこの馬が1番人気に押し出されてしまうというところで、妙味も薄く、思い切って無印としたい。


≪予想≫

◎ 06 エアシェイディ
○ 09 ドリームジャーニー
▲ 04 マイネルキッツ
△ 16 フォゲッタブル
△ 10 スリーロールス
△ 01 アンライバルド

□ 購入

3連複BOX:(01・04・06・09・10・16)×200=4000円
馬単1着流し: 06→(09・04・16・10・01)×100=500円
馬単1着流し: 09→(06・04・16・10・01)×100=500円

計 5000円


◇◇◇

≪結果≫

1着 09 ドリームジャーニー(池添)  
2着 02 ブエナビスタ 
3着 06 エアシェイディ
4着 16 フォゲッタブル
5着 04 マイネルキッツ 


□ 的中
なし

計 0円(-5000円/シリーズ総計 -11030円)


 ブエナビスタがいなければパーフェクトだったのに!!!!!

といっても後の祭り。無印に決断したんだから仕方ない。ドリームジャーニーとのマッチレースになった段階で終了。エアシェイディが9番人気で3着に入ったものの、ワイドも2-6が1400円つくのに、6-9が830円しかつかないことが表わしているように、今回ワイドの妙味がなさすぎたので控えて正解だった。とはいえ、ワイドでブエナビスタを入れるかというとそれはないと思うので、結果としてブエナビスタの取捨選択で全てが決まってしまったということだ。
 ただ、見解としては予想通りであり、3歳牡馬レヴェルが突出していないことも判明した。一方、ブエナビスタがこれだけ走るのだから、来年のレッドディザイアはダイワスカーレット級になる可能性もあるということだ。

 ドリームジャーニーは春と秋のグランプリを優勝。これで最優秀ホースが解からなくなった? もちろん有力は、ヴィクトリアマイル、安田記念、JCを優勝したウオッカでしょうが。そのウオッカを破った天皇賞(秋)とマイルCS連勝のカンパニーもいますが。

 秋のGIシリーズは当初は好調だったものの、最終結果はマイナスに。

× スプリンターズS 
○ 秋華賞
○ 菊花賞
○ 天皇賞(秋)
× エリザベス女王杯
○ マイルチャンピオンシップ
× ジャパンカップ
× ジャパンカップダート
○ 阪神ジュベナイルフィリーズ
× 朝日杯フューチュリティS
× 有馬記念

 11戦5勝6敗と的中率はまぁまぁだったのですが、配当に恵まれなかった(賭けどころを間違えた)ようです。これを反省して、また新年から高配当を狙っていきたいと思います。

ちなみに、ファイナルSでキャプテンベガの単複にツッコンだら、惨敗しました(1番人気に突っ込んで当たったためしがない…)。

2009__01
2009__02

 池添、男涙でしたね。
ドリームジャーニー……夢への旅路がいつまでも続くような年に来年はしたいものですな。
 
 

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