昨日のNACK5スタジアムの試合を観戦出来なかったので
川崎のスタメンには、矢島、黒津、ヴィトールジュニオールとレギュラーと遜色ない面子が登場。一方、東京も、大宮戦に出場した鈴木達也や赤嶺が先発。
試合は川崎優勢で進むも、前半12分にゴール前のFKを獲得。これを鈴木がゴール右隅へと放ったループ気味のシュートが決まり先制。直後に鈴木が相手DF裏へと抜け出すも、シュートが枠の上となり追加点ならず。この後は、ほとんどが川崎の支配する時間となった。前半30分に鈴木が交代すると、攻撃のシーンも減り、東京は佐原や塩田がなんとか最後を守るという苦しい時間帯が続いたが、失点することなく前半終了。
後半は、佐原に代えて吉本、浅利に代えて田邉を投入。しかし、流れは変わらず川崎ペース。左サイドへ走り込まれ、ピンチを迎えるが、茂庭、塩田の懸命のクリアで難を逃れる場面が続く。後半25分を過ぎたあたりになると、ようやく田邉が効いてきたのか、中盤でもボールを持てるようになる。藤山に代わって江口(U-18)が入ると、小さいながらも俊敏な動きで活性化の役割を担う。左サイドに張っていた赤嶺へパス、その赤嶺がDFを交わし決定的な場面をつくるなど、攻撃の起点となっていた。終盤に、小山からの速いクロスを左サイドから駆け込んできた赤嶺がボレーで決めて2-0とする。その直後、中央突破から近藤が1対1の決定的な場面を作るが、シュートはゴール右を外れ得点ならず。試合終了となった。
全体的に、川崎のペースで進んだ試合。ヴィトールジュニオールのチェイスでのプレッシャーや突破など観るべきものもあったが、矢島、黒津が案外だったのに助けられた感も。
ボールポゼッションを高めようという意図があるのかもしれないが、中途半端な横パスやパスミスが多く、再三ピンチを招く場面もあった。特に平松は、今のままではとてもじゃないがトップでは使えない。周囲との連係と状況判断を、そして最終ラインに陣取る危機感を持ってもらいたいところ。浅利、藤山のヴェテラン勢は無難に対応しようとしていたが、可もなく不可もなくといった印象。椋原は機を見ての攻撃参加という積極性は買えるが、クロスの精度がことごとく良くなくチャンスを潰していた感も。
一番悩ましいのが大竹。中盤でのドリブルもパスも全て中途半端な感じ。自分のリズムを作ろうとトリッキーなドリブルをするも相手に取られ、ならばと素早くパスを選択するも周囲と合わず……。研究され自身でも悩みながらプレイしているのだと思うが、原点に立ち返って、後方でボールを持とうとするのではなく、前へ向く積極的なプレイでチャレンジして欲しいところだ。
まあ良かったのが、ゴールを決めた鈴木と途中出場で流れを変えた田邉、あとは結果を出したということでは、赤嶺くらいか。結局、常にトップで出場している選手のパフォーマンスが目立ったということになる。ただ、途中出場の江口は良かった。若さと勢いがあるから、ということもあるが、積極的な攻撃姿勢は停滞したムードに喝を入れていた。今後に期待したい。
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2009 サテライト 第5戦
川崎 0(0-1、0-1)2 FC東京
【得点】
(東): 鈴木(前半12分)、赤嶺(後半40分)
会場: 等々力競技場
観客: 3,686人
≪STARTING LINE-UP≫
GK 01 塩田仁史
DF 33 椋原健太
DF 03 佐原秀樹 (→ 後半0分、吉本)
DF 15 平松大志
DF 02 茂庭照幸
MF 07 浅利悟 (→ 後半0分、田邉)
MF 08 藤山竜仁 (→ 後半27分、江口)
MF 26 小山泰志
MF 19 大竹洋平
FW 24 赤嶺真吾
FW 40 鈴木達也 (→ 前半30分、近藤)
≪SUBSTITUTION≫
GK 21 阿部伸行
DF 29 吉本一謙
MF 27 田邉草民
MF 41 江口貴俊
FW 32 近藤祐介
≪MANAGER≫
奥原崇
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大宮×FC東京での1コマ。藤本にユニを引っ張られ、顔なしみたいになっている平山。面白すぎ。(爆)