9月11日、午後12時51分、ミスターシービーを史上3頭目の3冠に導いた、元騎手でJRA調教師の吉永正人が胃がんで死去。64歳。
減量苦と闘ったホースマンが静かに逝った。1ヵ月前から柏の国立がんセンターに入院し、胃がん治療をしていたが、数日前に自宅に近い茨城県牛久市の病院に転院し、息を引き取った。
ミスターシービーという記憶に残る3冠馬に騎乗していた彼。ミスターシービーを見て競馬に魅了されていった自分にとっては、最初に目に飛び込んできた騎手こそ吉永正人だった。
騎手としてはずば抜けて巧かったとは、いえないかもしれない。ただ、最後方から強襲し続けるという常識を度外視した戦法のミスターシービーを御せたのは、彼しかいなかった。
寡黙な昭和の職人がまた一人去った。
先に天国に往っているミスターシービーにまくって追いついて、天国でも寡黙ながらも大胆な騎乗をみせてください。
最新の画像もっと見る
最近の「競馬」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事