*** june typhoon tokyo ***

FC東京 2022シーズン新体制発表



FC東京、2022年シーズン始動。

 1月15日(土)に東京・渋谷のスクランブルスクエアの15階、渋谷キューズ内スクランブルホールにて2022シーズンのFC東京新体制発表会が開催された。当初は100名の観客を募集したが、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて、無観客での開催に変更。FC東京のオフィシャルYouTubeチャンネルからの配信という形で発表された。以下、トップチームの陣容を列記しておく。

◇◇◇

【2022FC東京新体制】
☆新加入 △復帰 ▲背番号変更

≪選手≫
01 GK 児玉 剛
03 DF 森重真人
05 DF 長友佑都▲(←50)
06 DF 小川諒也
07 MF 三田啓貴
08 MF 高萩洋次郎
09 FW ディエゴ・オリヴェイラ
10 FW 東 慶悟
11 FW 永井謙佑
13 GK 波多野豪
14 MF 内田宅哉
15 MF アダイウトン
16 MF 青木拓矢▲(←21)
17 MF 紺野和也▲(←38)
18 MF 品田愛斗
19 FW 山下敬大☆(←鳥栖)
20 MF レアンドロ
23 MF 渡邊凌磨
24 GK ヤクブ・スウォビィク☆(←仙台)
25 DF 蓮川壮大
28 DF 鈴木準弥
29 DF 岡崎 慎
30 DF 木本恭生☆(←名古屋)
31 MF 安部柊斗
33 GK 林 彰洋
37 DF 中村帆高
39 DF 岡庭愁人☆(←明治大学)
40 MF 平川 怜△(←松本・期限付き移籍終了)
43 MF 梶浦勇輝☆(←FC東京U-18)
44 MF 松木玖生☆(←青森山田高校)
45 MF 安田虎士朗☆(←FC東京U-18)
49 DF バングーナガンデ佳史扶
50 DF エンリケ・トレヴィザン☆(←大分)

≪スタッフ≫
監督 アルベル・プッチ・オルトネダ
ヘッドコーチ 安間貴義
コーチ 佐藤由紀彦
フィジカルコーチ エウ・ガヴィラン
GKコーチ 藤原寿徳
アシスタントGKコーチ 山下渉太
インディビデュアルコーチ 白井裕之
コーチ兼アナリスト 栗本悠人
コーチ兼アナリスト 近藤大輔
チーフトレーナー 青木直文
フィジオセラピスト 中村有希
マッサー 平原陽二
アスレティックトレーナー 松原佑治
チーフマネージャー兼通訳 伴 和暁
マネージャー兼通訳 飯野一徳
マネージャー兼通訳 小林俊也
通訳 村松尚登
ホペイロ 山川幸則
マネージャー兼エキップ 相馬郁哉

◇◇◇

≪移籍≫
GK 阿部伸行(→岩手)
GK 野澤大志ブランドン(岩手・育成型期限付き移籍→延長)
DF 渡辺 剛(→KVコルトレイク)
DF ジョアン・オマリ(契約満了)
DF 中村拓海(→横浜FC)
DF 大森理生(→FC琉球・育成型期限付き移籍)
DF 山田将之(大宮・期限付き移籍→大宮・完全移籍)
DF 木村誠二(相模原・育成型期限付き移籍→山形・期限付き移籍)
MF 鈴木喜丈(水戸・育成型期限付き移籍→水戸・完全移籍)
MF 宮崎幾笑(岡山・期限付き移籍→岡山・完全移籍)
MF アルトゥール・シルバ(横浜FC・期限付き移籍→富山・期限付き移籍)
FW 野澤零温☆(→相模原・育成型期限付き移籍)
FW 田川亨介(→サンタクララ・期限付き移籍)

≪未定≫
DF ブルーノ・ウヴィニ

◇◇◇

 新加入は、仙台からヤクブ・スウォビィク、大分からエンリケ・トレヴィザンと、昨季J1で奮闘し、大きな戦力と見込める外国人選手をはじめ、鳥栖から山下敬大、名古屋から木本恭生と実績ある選手を獲得。ニューカマーとしては、既に特別指定選手として試合にも出場していた岡庭愁人のほか、FC東京U-18から梶浦勇輝、安田虎士朗、野澤零温(相模原へ育成型期限付き移籍)、そして先日の全国高校サッカー選手権で優勝を果たした青森山田高校から松木玖生が加入。松木はユニフォーム売り上げトップ5に入るなど、かなり期待が寄せられているのがわかる。

 一方で、ジョアン・オマリが契約満了となったほか、渡辺剛がベルギーのKVコルトレイク、中村拓海が横浜FCとそれぞれ完全移籍となった。大森理生もFC琉球へ期限付き移籍とDF陣の移籍が多く出たが、そこは木本とエンリケ・トレヴィザンが加わったことで、問題ないということだろう。野澤大志ブランドン、木村誠二、アルトゥール・シルバは(育成型含む)期限付き移籍を継続。FC東京では期限付き移籍から復帰してトップチームで活躍するという例があまりない(橋本拳人くらいか)ので、移籍先での大きな活躍を望みたいところだ。

 また、新体制発表後に、田川亨介がポルトガルのサンタクララへ期限付き移籍となった。期限付きではあるが、おそらく買取オプションを付けての事実上の“片道”移籍だろう。渡辺剛ともどもオリンピック代表として最後まで残れなかった悔しさや鬱憤を、海外で晴らしてもらいたいものだ。
 なお、ブルーノ・ウヴィニの去就が未定だが、長友の背番号がウヴィニがつけていた5へ変更となったことで、残留の線は薄いと思われる。

 さて、アルベル監督がどのような布陣で戦うのかはまだ分からないが、昨年監督を務めていた新潟は、ほぼ“4-2-3-1”のフォーメーションだったことから、2022年のFC東京でも継続される可能性は高そうだ。簡単に、各ポジションごとに先発候補を見ていくことにする。

 GKは林が怪我から復帰したものの、再度手術の決断をしたため、スウォビィク、波多野、児玉の3名が正GKの座を争う。期待度と実績を含めてスウォビィクが優勢だろうが、昨季は正GKとして経験を重ねた波多野の成長や、試合数こそ少ないものの1試合でビッグプレーを連発した児玉の奮起により、高いレヴェルでの競争が見られそうだ。

 DFでは、今季のキャプテンを任された森重が不動の座を占めているCBは、Jリーグ屈指といえるだろう。名古屋ではボランチの出場が多く、CBで勝負したいということで移籍してきた木本、川崎のゴールを寸前で止めたプレーも記憶に新しいエンリケ・トレヴィザンとの争いは贅沢な悩みだ。木本同様に、森重もボランチのオプションを有しているから、時には森重を1つ上げて、木本、トレヴィザンというコンビが見られることもあるかもしれない。その争いに岡崎や蓮川は喰らいつきたい。SBは左に長友、小川、バングーナガンデ、右に中村帆高、鈴木。岡庭は左右どちらもこなせるタイプで、小川も右SBで出場しているので、さまざまなパターンが生まれそうだ。バングーナガンデは怪我のため、左右それぞれ2名のところへ、岡庭が争いに加わるという形か。

 MF・FWは激戦だ。ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンのブラジリアントリオは強烈だが、シーズン通して先発しているのはディエゴ・オリヴェイラのみと考えれば、付け入る隙はある。足という武器を持つ永井やアダイウトンは後半からのスーパーサブとしての起用も実証済み。鹿島戦でボレーを決めた渡邊凌磨、アウェイ広島戦で美しいミドル決勝弾を決めた紺野、移籍組の山下がどう絡むか。高萩や三田のヴェテラン勢、昨季はSBでも出場した内田、やや不振だった東も捲土重来を期すだろう。ボランチは、FC東京の軸となった安部柊斗に、青木、三田、品田、松本から復帰した平川、そして注目の松木がどれだけ喰い込んでくるか。しかしながら、昨季までの長谷川健太前監督とは大きくスタイルも異なるため、アルベルサッカーへの適応力を早く発揮した選手が先発の座を奪う可能性も少なくない。戦前予想とは違った意外性あるメンツがスターティングメンバーに名を連ねていることもありそうだ。

 新生FC東京の2022シーズンは、フライデーJリーグの王者・川崎との“多摩川クラシコ”で幕を開ける。次節のホーム開幕戦では、昨季指揮をしていた長谷川健太率いる名古屋との対戦と、序盤から見逃せない試合が続くことになった。当初はスタイルを構築するまで時間がかかるとアルベル監督も口にしており、いきなり欲する結果は得られないかもしれないが、随所に“戦える”という場面が見られるチームになり、ファン・サポーターへの興奮と期待度を高めてもらいたい。

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