江蘇蘇寧はシュート3本。高さのあるジョーとアレックス・テイシェイラへボールを預けて後はしっかりとブロックして守るという“勝ち点1”スタイル。FC東京はDF陣がジョーとアレックス・テイシェイラに仕事をさせなかったが、精度や速度を欠いた決定機の乏しい攻撃に終始。特にカウンターや高い位置でボールを奪ってからのゴールへの推進力が皆無。エリア付近で必ずワンツーやフリックなどのしなければいけない決まりでもあるのかというくらい、ボールを持った瞬間にまずは周囲のパス相手を探すような反応が“アクション”というなら、そんなアクションは全く効果を生まない。
終盤はミドルを打てる場面でも必ず小川がいる左サイドにボールを集めるなど、ルーティーンなのかというような形だから相手も守備を敷きやすい。攻撃の意識を見せたのは、途中交代で入った米本のミドルくらいか。とにかくゴールが見えたらもっとシュートの意識がないと、いくら良質なアーリークロスを小川が供給しようとも、それだけでは攻撃にヴァリエーションがないゆえ、なかなか得点は望めない。
終始不調だった水沼を残して、バーンズを下げ、好調ではなかったとはいえ、ボールを収める前田を引っ込めて背の高くないドリブラーを前に揃えたところでパワープレーも出来ず、ホームでの勝ち点3への意識よりも無失点で乗り切るような意図を感じさせるような消化不良のスコアレスドロー。戦術および選手起用にも不満が残る内容となった。
これで次のアウェイ江蘇蘇寧戦は勝ち点3必須。過密日程のなかでどうやりくりするか。週末のリーグ鹿島戦ともども結果を出せないとなれば、“頂戦”にも黄信号が灯ると言わざるをえない。
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【AFCチャンピオンズリーグ2016 グループステージ第3戦】
2016年03月15日/東京スタジアム/19:30キックオフ
観衆:10,265人
天候:晴、弱風
気温:7.4度/湿度:38%
主審:アブドゥルラハマン・アルジャシム/副審:タレブ・アルマッリ、サウードアハメド・アルマカーレハ
FC東京 0(0-0、0-0)0 江蘇蘇寧
得点:
(東):
(江):
≪スターティングラインアップ≫
47 GK 秋元陽太
02 DF 徳永悠平
03 DF 森重真人
05 DF 丸山祐市
25 DF 小川諒也
04 MF 高橋秀人 → 米本拓司(77分)
22 MF 羽生直剛
37 MF 橋本拳人
48 MF 水沼宏太
16 FW ネイサン・バーンズ → 河野広貴(64分)
20 FW 前田遼一 → 阿部拓馬(70分)
≪サブスティテューション≫
31 GK 圍謙太朗
07 MF 米本拓司
10 MF 梶山陽平
27 MF 田邉草民
38 MF 東慶悟
17 FW 河野広貴
44 FW 阿部拓馬
≪マネージャー≫
城福浩
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【AFCチャンピオンズリーグ2016】
≪グループステージ:グループE≫
2016/02/23(火)19:00×FC東京 1-2 全北現代モータース(韓国)(A・全州ワールドカップスタジアム)
2016/03/01(火)19:30〇FC東京 3-1 ビン・ズオン(ベトナム)(H・東京スタジアム)
2016/03/15(火)19:30△FC東京 0-0 江蘇蘇寧(中国)(H・東京スタジアム)
2016/04/06(水)20:00 FC東京×江蘇蘇寧(中国)(A・南京奥林匹克体育中心)
2016/04/20(水)19:30 FC東京×全北現代モータース(韓国)(H・東京スタジアム)
2016/05/04(水)17:00 FC東京×ビン・ズオン(ベトナム)(A・ビン・ズオンスタジアム)
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