新潟との今季公式戦3度目の対戦は、J1の意地でFC東京が勝利。
新潟と対する天皇杯3回戦はアウェイのデンカビッグスワンスタジアムで行なわれ、先制を許したものの、FC東京が後半に突き放して勝利。4回戦へ駒を進めた。新潟とはYBCルヴァンカップのグループステージで1勝1敗、今季3度目の公式戦だったが、これで新潟への勝ち越しを決めた。
W杯期間のためJ1リーグが中断し、FC東京は公式戦が約1ヵ月ぶり。一方、J2の新潟は7月7日のJ2リーグから中3日とややハードな日程で臨むことになった。公式戦のブランクが長いFC東京と過密日程の新潟、どちらも一長一短あるなかでの対戦は、新潟に先制を許すもJ1の意地を見せたFC東京がディエゴ・オリヴェイラの2ゴール含む3得点で逆転勝ち。前田、永井が怪我で離脱、吉本、丸山がそれぞれ福岡と名古屋に移籍してCBが手薄になるなど、不安視されていたFC東京だったが、ディエゴ・オリヴェイラと富樫で2トップを形成し、森重のパートナーには岡崎を起用しての4-4-2のフォーメーションでしっかり対応。坂井のミドル弾による1失点はあったものの、直後に東の同点弾が決まったのが大きかった。心理的な焦りから逃れると、56分に高い位置でボールを奪ったFC東京は、大森からのパスを受けた太田がクロスを送るとフリーのディエゴ・オリヴェイラが頭で決めて逆転、さらに60分には、中央の東から左に展開すると、これを受けた太田がタイミングを計ってクロス。これを再びディエゴ・オリヴェイラが頭で決めて3得点目。新潟は川口がポスト直撃のミドルシュートを放つなど反撃を試みるが、ブロックを形成したFC東京の牙城を崩せずに試合終了となった。
ブランクによる試合勘と怪我による主力選手の離脱という不安要素があったが、しっかりと結果を残したことは評価出来るところ。ただし、1失点目のミドルに対する寄せであるとか、セットプレーの際でのGKとディフェンスの連係等については、今後J1リーグを戦っていく上で突き詰めなければいけない課題であり、いま一度綿密に積み上げていかねばならない。
ラウンド16は、8月22日に柏を2対1で破ったJ2・山形との対戦。おそらくこの試合も山形のホーム・NDスタで開催されることが予想され、アウェイとなるが、自滅せず、相手の術中にはまらずに自らのサッカーを遂行していきたい。
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【天皇杯 3回戦 マッチナンバー・62】
2018年07月11日(水)19:03 試合開始 デンカビッグスワンスタジアム
入場者数 2,315人
天候 曇 / 気温 28.7℃ / 湿度 70%
主審 笠原寛貴 / 副審 中野卓、塩津祐介 / 4審 田中玲匡
新 潟 1(1-1 / 0-2)3 FC東京
≪得点≫
(潟): 坂井大将(20分)
(東): 東慶悟(23分)、ディエゴ・オリヴェイラ(56分)、ディエゴ・オリヴェイラ(60分)
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≪スターティングメンバー≫
GK 01 大久保択生
DF 02 室屋 成
DF 29 岡崎 慎
DF 03 森重真人
DF 06 太田宏介
MF 38 東 慶悟
MF 18 橋本拳人
MF 08 高萩洋次郎
MF 39 大森晃太郎 → 田邉草民(83分)
FW 17 富樫敬真 → 米本拓司(73分)
FW 09 ディエゴ・オリヴェイラ
≪サブスティテューション≫
GK 30 廣末 陸
DF 22 山田将之
DF 25 小川諒也
MF 07 米本拓司
MF 27 田邉草民
FW 15 久保建英
FW 24 原 大智
≪監督≫
長谷川健太
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【天皇杯】
02回戦 2018/06/06(水)19:00 〇FC東京 4-2 流経大ドラゴンズ龍ケ崎 (H・味スタ)
03回戦 2018/07/11(水)19:00 〇FC東京 3-1 新 潟 (A・デンカS)
04回戦 2018/08/22(水)未 定 FC東京 ✕ 山 形 (未 定)
準々決勝 2018/10/24(水)
準決勝 2018/12/16(日)
決 勝 2018/12/24(月)