野田の暴走を止めるため、海浜シェルズパークに向かう柚木(大森南朋)たち。
中を探していると沢山のピエロを見つけるが、どれが野田かわからない。
しかし、その中で右腕が上がらないピエロを見つける柚木。
ナイフを取り出す姿を見て、頬に傷を負いながらもカップルが襲われるのを阻止、
高橋(高杉真宙)が駆け付け、野田を取り押さえる。
中園(飯豊まりえ)が取り押さえられた野田に「あなたのゲームはもう終わり」と告げる。
柚木は伊達(中村トオル)の部屋に行く。伊達は「私に頭を下げろ。頭を下げたら法医研に戻してやる」と言う。
何も言わない柚木に「いいから頭を下げたことにしろ」と言う伊達。
柚木が「俺はあんたのことも、自分がしたことも許すことは出来ない」と言うと
「君にもいずれわかる。全て私が正しかったということが」と言い、柚木の退職届を破る伊達。
そして「正義は力だ!忖度される側にならなければ思い通りにはならない」と。
「私と組んで本物の正義を手に入れるんだ」と柚木に法医研のカードを差し出す伊達に
柚木は「戻して頂くことには感謝します。が、あなたの正義に興味はありません」と伊達に告げる。
北見永士(横山涼)事件の犯人として捕まった宮島清花(柳美稀)から警視庁に電話がかかる。
宮島は自分は犯人ではない、真犯人は別にいる、真実を話すから会いに来てほしいと電話で話す。
しかし自分は動けないと話す和泉(松雪泰子)。そこで話を聞いた柚木が自分に行かせてくれと頼む。
宮島が面会だと言われて、面会室に行く。警察の人だと思っていたが、いたのは島崎楓(森川葵)だった。
楓に脅されたのだろう。宮島は会いに来た柚木に「記憶違いでした」と言って何も話さなかった。
柚木は彼女は怯えているようだったと和泉たちに話す。
議員秘書・佐々岡(木下ほうか)が携帯電話で話していた。
「どうしてそんな勝手なことを!私の方で処理するのでこれ以上余計なことをしないでください」
と相手に伝え、かなり苛立っている様子の佐々岡。そして誰かに電話をかけ「大至急頼みたいことがある」と告げる。
高橋が宮島に面会を求めるが、丁度入浴時間中で会えない。
そして宮島が入浴時間中に死亡する。
宮島の解剖は柚木が行うことに。結果、心筋梗塞等の可能性もなかった。
が、宮島の指先に感電したと思われる跡があるのを見つける。
和泉と高橋が現場を確認している所へ、柚木が電話する。
感電した痕跡があり感電死の可能性があるから、感電しそうなところを探せと。
すると宮島が入っていたシャワー室だけ電球が切れていた。感電するよう細工がされていたのだ。
高橋が同房の受刑者の話を聞きに行く。中島アキ(長井短)がシャワー室に近づいていたと話を聞くが、
その時アキは仮釈放で出た所だった。バスに乗り込む彼女を追いかけるが間に合わない。
息をきらし座り込んでいた所にアキが戻ってきて高橋に話しかける。
高橋が問いただすとアキは自分が宮島に話しかけた時声が聞こえず、カーテンを開けたら宮島は死んでいたと話す。
そのままにした理由も仮釈放が認められたのに自分が犯人にされてしまうかもしれないと思ったからだった。
自分たちは親友で、彼女は母親からの手紙で病気の父親の死を知り、「警察に言って人生をやりなおしたい」と言っていたと。
真実は宮島はお金を工面するために北見を殺せと言われていたが、彼女はそれが出来ず、
見ていた北見の事務所社長・会田(猪野学)が青酸カリをコーヒーに入れて飲ませたと。
宮島は一昨日から自分は殺されるかもしれないと怯え始め、
もし本当にそうなったら代わりに話してほしいと言われていたのだと。
伊達は佐々岡に会う。宮島が刑務所で亡くなったと聞きましたと話す伊達。
佐々岡は「ええ。不幸な事故でした」と言う。
「いずれにせよ我々は後戻りできない。先生には引き続きお力を貸して頂かないと」と言う佐々岡に
「これ以上何をしろと?私にも解剖医としての誇りとプライドがあります。」と言って立ち去ろうとする伊達。
車にいた神崎議員(小木茂光)が下りてきて「私が総理大臣になればあなたの願いは必ず叶う」と話す。
「でもその前に知られてはいけない事実が明らかになれば、我々は破滅です。
もはや呉越同舟、一心同体。この船を泥船にはしてはいけません」と言う佐々岡。
神崎にも「引き続きよろしくお願いしますよ」と言われ、神崎と伊達は握手をする。
和泉達はもう一度北見の事件時の防犯カメラをチェック、そこからコーヒーを手にした会田が
ドアを開けて出ていく際、廊下を歩くスタッフとぶつかり、
コーヒーをスタッフにかけてしまうところを見つける。
このせいで青酸カリの量が少なかったのではと考え、そのスタッフのジャンパー回収を急ぐ。
テレビ局ではジャンパーは会田によって回収されていたので、会社に向かう。
会田にスタッフジャンパーの提出を求めるが、かわされる。
社員からジャンパーの場所を聞き出し、見せてもらおうとするが、
備品庫にあるはずのスタッフジャンパーは持ち出され、高橋が駆け付けた時には燃やされた後だった。
がっかりしてところに女性スタッフが声をかける。汚れたものならあると。
コーヒーをかけられたスタッフジャンパーはまだスタッフの手元に残されていたのだ。
そのスタッフジャンパーの鑑定を中園がする。結果、やはり青酸反応があった。
柚木は宮島の様子から自分より前に誰かが会ったと考え、面会記録を見せてもらう。
すると、自分より一つ前に「島崎楓」の名前を見つける。
柚木は中園に電話し、「島崎楓」を調べてくれと言う。
インターネットにより彼女が島崎議員の娘で、北見永士の元恋人とわかる。
しかも神崎は次期総裁と言われるほどの議員だった。
彼女が在学する大学まで行って彼女に会う柚木。
永士を解剖した解剖医と知ると手をたたきながら楓は「凄い!お会いできて光栄です」と話す。
柚木に刑務所で宮島に会いましたよね?と言われても「何のお話でしょうか?」と素知らぬ顔の楓。
そして柚木の言葉を遮るように「どうでした?永士の最後は。
彼、死ぬ瞬間までスターでいたいと言っていました。そのとおりでしたか?」と聞く楓。
柚木が死因について話しても「そうなんですか」と言って全く動揺も見せない。
永士の死をもう一度調べるという柚木に「面白そう」と楽し気に言う楓。
「あなたの為にもこの事件の真相を明かします」と柚木が言うと、
楓は「楽しみにしています。頑張ってください。ご機嫌よう」と言って立ち去る。
真実を話そうとした宮島清花、殺されてしまいました。
同房のアキが犯人?かと思ったのですが、違うようです。
彼女の話が真実であれば別に実行犯がいるはず。
彼女は受刑者だから佐々岡の連絡も自由に受けられないし。
電球に細工するとなると、確かに受刑者では難しいかもしれません。
怪しまれることなく細工ができるとなると、考えられるのは看守でしょう。
柚木がようやく楓にたどり着きましたが、真実を公にできるのでしょうか?
伊達は力を手に入れることで潰される真実を明らかにしたいのでしょうが、
その力を得るまでに、潰してきた真実は?と言いたくなります。
隠したい伊達と真実を明らかにしたい柚木の攻防戦がありそうです。
そして楓、怖いです 何考えてるかわかりません。
父親の権力で自分は守られているからと高を括っているのでしょうね。