モシモシおにぃさん 僕です。聴いていいですか? バス停でバス待ちをしていると いつもの質疑応答が聞こえてきます。
ここのバス停の後ろには公衆電話機(野外)があって そこでこの時間になると きまって可笑しい人が大声で話す会話が聞こえてくるのです。
ねえお兄さん、ボク 天井に水をかけたんやけど そんなことしたらあかんわなあ 天井が濡れたら具合い悪いわなぁ。話はややあって 続きがあります。
お兄さんボクが悪いわなぁ?そんなことしたら 家主さんが怒ってくるわなあ。 話が見えないどこかのお兄さんは返答に困ってます。そやかてお兄さん分からんときは何でも聞いてってゆうたやないですか!
いつって? お弁当持ってお墓に行った時言うたやないですか!
ああ、電話の向こうから聞こえた気がしました。この人有名な振り逃げ師です。内覧会なんかに参加してタダで飲み食いして帰るのです。でも本人には罪悪感が在りません。誘われたから行った弁当が出るから行ったのです。お兄さんは電話応対で仕事ができず 本当に困っています。親切なお兄さんはお墓のセールスマンなのでした。この週のお兄さんは同じ時間 電話の応対に恐怖体験したのです。
夏に涼しくなるお話でした。