前に紹介したカメラより古い型 資料が少ないので
はっきりわかりませんが このカメラはT型だと思われます
フィルターマウントは まだネジこみです
レンズはビオコール シャッターは自前のもの
低スペックですが わりあい作動はしっかりしており 写りも悪くない
その後に出たモデル うちにあるD型よりも こちらの写りの方が私は好きです
新しいものが必ずしもいいとは限らない
こんなところも 古いカメラの面白いところです
太陽堂光機のカメラ けっこう好きです
シャッタースピードは最高1/200sまでしかありません
でも充分です
ギリギリの機能を絞り 低価格設定でカメラを設計したリコーの戦術も
他社の低価格路線の追随で戦術の変更を迫られます
そこでこのカメラはシャッターのスペックを上げ 最高速1/500sを誇り
66のフィルムサイズのほか 中枠交換で135も使えるように工夫しました
ただし 基本的な作り 前玉ギア回転式のシステムは変わらず 高級感からは
かけ離れたものだったので 他社との競争には厳しいものでした
時代は高級機へ 安くてよく写るリコーのカメラでしたが やがて人々は
豊かさへ高級志向へと変わってゆき 戦術転換に迫られるのでした
アイレスは2眼レフでは代表的なメーカーです
レンズは自社製のコーラル そして当時高級レンズでならしたズイコー
さらにニコンのレンズを使っていました(主に輸出用)
ニコンレンズの採用がこのメーカーの真価を表したようです
しかしカメラの売れ行きにレンズの供給が間に合わず
ニコンレンズをつけたものは少ないと聞きます
ズイコーやコーラルがよくないとはいいません
またニコンが絶対とはいませんが ほかのレンズに比べ
個性の強い面白いカメラになっていると思います
うちのカメラもやっぱりシャープで特徴のある写りをします
作例は依然やってたブログにあるのですが今手元にありません
そのうちまた試写してみましょう
カメラのほうはレンズに位負けしていて ややトラブル気味
巻上げやシャッターのトラブルを抱えています
うちにあるのは少し仕上げがよくない個体のようです
ローライフレックスの最高機種
ということは2眼レフの最高機種かもしれない
このあとに出た機種は 巻き上げの機構がランクダウンしてしまったため
機能的にはやや退化してしまった
レンズは80mmのプラナーを積んでいますが このレンズがローライフレックスが
最高だと評価されるゆえんになりました
他にクセノターつきのモデルもありますが これも同じくらい良いと評価されています
レンズもシャッターも当時最高のものがついているので 最高機種という評価なのですが
やっぱり重さもかなりのものです
ただ敷居が高いと思って使ってみると 使いやすさも最高で かゆいところに手が届くといった作り込みが素晴らしい
お値段がお値段なので ラフに扱うのは勇気がいりますけど
シャッターはやや重み(押し応え?)がありますが このくらいの適度な重みがあるほうが
切れ具合が分かりやすくて良いと思いました
このカメラ、友人の借金がわりに預かったものですが 使わないで置くと
調子が悪くなるので 試写してみました
4型5型は区別がつけにくいですが レンズ両側の2重写し防止装置や
セルフタイマーでわかります
これがあれば5型 何にもないのが4型
それ以外だと例のライトバリューの目盛かなー
慣れれば便利ですが あまり使われていない固体だと
レバーの動きが渋くて苦労します
ライトバリューなんて なくても頭で計算するのにね
ファインダーはほどほどに見やすいです
写りはやっぱりいいですよ