高田郁氏著 人気シリーズ第6弾 澪に大きな転機が訪れる。天満一兆庵の再建が大きく進むであろう話が二つも来て 澪は周囲のことも気にして、二者択一で大いに迷います。お話は二転三転して上手く纏まりますが最後に来た三番目の話は澪が女自身として幸せになるお話でした。
このまま終わって仕舞うのかなという期待半分 残念半分の中 またどんでん返しがあります。
このお話の良いと思うところは 作者の都合で弄らず 彼女自ら道を選び出して行くことです。
話を続ける積もりなら突然の不測の事態が訪れて 彼女の望みがたたれるという設定も有りうるわけで 並みの小説ならそうなったでしょう。
それをしないストーリー作りは 読者を安心させまた続いて読みたくなる気にさせます。
素晴らしい筆力は良質の時代劇をほうふつとさせ 美しい場面の描写はこのお話しが映画やテレビドラマになればいいのにという期待までさせる程です。
生パスタが食べたくて探しました。ジェノベーゼってジェノバ風という意味だそうです。しかし相変わらず高いですね。日本のパスタって内容のわりにあんまり芸がないと感じています。けしてまずい訳ではなく美味しいのですが ラーメンや他の麺料理に比べ工夫がまだまだ足りないと思います。どこも同じような内容のメニュー価格、量 ラーメンのような多種多様さが無いのです。麺は大きく分けてオイル系 トマトソース系 クリーム系の三種類だけ 特に前菜の個性がなくて スペイン風オムレツ カポナータ 生ハムメロン カプレーゼ
イタリア料理の本来は多種多様なのに、まるで示し合わせたように同じような内容しか出て来ないのは実に変です。しかも有名人シェフの店も同じです。
勿論ピザやリゾット揚げ物もちゃんとやる店もありますが ピザ屋はピザに特化したお店が大半だし とにかくよそと差別化できるようなメニューがみられず個性がありません。
例えば魚料理をメインに食べたいのですが…と相談すると まともな返事が無くあちらが困っていました。
だからちゃんと味わいたい時は イタリア料理の立ち飲み屋とかスペイン居酒屋に行くかします。
よくいくところは 余り物で作った魚のアラのトマト煮とかさんまの燻製とか 酢じめイワシのサンドイッチとか 何かその日にあるもので一品出してくれます。スペシャリテというような たいそうなものではないけれどまかないメニューとかに近いですが出てくるまですごく楽しいです
好奇の目で見られるのは好きじゃないので 急いで近くにあるコンビニでマスクを購入して直ぐに装着し 彼女達の横を通って歩き出しました。
すると太短くない女子(ツケマツゲ二枚重ねアイメイクやり過ぎ目を描いたガガ様 或いはりかちゃん人形)の方が 「もうー あんたが大きな声を出すから逃げちゃったでしょう!」と言っているのが聞こえました(りかちゃんも負けずに声が大きいぞ)
最近、年齢性別あやかしか人かさえ不詳にみられがちです。
八百屋のおじさんにはねえさんと呼ばれ 魚屋のお兄ちゃんには奥さんと呼ばれ バスの中ではお年寄りに席を譲られ おじさん おじいさん扱いされたり 電車内ではじろじろ見られ 公園のベンチで休んでいると犬や猫や雀まで寄ってくるし 鳩は肩に止まるし そうかと思えば気配が無いのか 立っていると歩いている人に当たられ幅寄せされ 靴を踏まれ レストランでは必ず注文したのを忘れられ存在さえ忘れられ 益々ややこしい存在になりつつあります。
どうやら鍋の振り手に左右される面があるようです。
でもしっとり感が好きな人もありますから それぞれファンが存在するのかも?
お付き合いいただいている 愛犬家のえらい方に馬鹿にされたそうです。この方は篤志家でお金持ちで 地域の役員で野良猫や野良犬にエサをやったり(これは賛否両論ありますが)野良猫野良犬の不妊手術代を寄付したりと 地域のいい人なのです。おまけに腰が低いしと善人の見本のような人なのです。
この日はこの方と母は鯖すしの話になり 魚が苦手な母が唯一食べられる柿の葉すしの話をしたら 母は猛烈な勢いで馬鹿にされたそうです。
彼女がいうには 鯖は京都の鯖の棒寿司が最高で 柿の葉すしやバッテラは鯖の欠片が少し乗っただけの貧○人の食べ物だというのです。
彼女は大阪の裕福な魚問屋のお嬢様で鯖すしと言えばこれしかなく ちまちまとした庶民の食べ物を馬鹿にした空気が感じられたそうです。
私はどちらがいいとはいえませんが 自分用なら柿の葉すし 最上位のお持たせなら鯖の棒寿司かなぁといいました。 鯖の棒寿司はある意味見栄えが効くし 先様も値うちが解るしで価値のあるものですが 自分で食べるとなると 一切れくらいしか要りません。一切れでもおにぎりくらいのご飯の量 鯖の切り身は分厚く華麗でダイナミックで美味しそうですが 酢で締めてあるとはいえ火の通らない魚の分厚い切り身は 咀嚼するのを躊躇させます。
好きな人には堪らない味だと思いますが 鯖好きな私でも引いてしまいそうです。
母はこの後この方とは 食べ物の話はしない 出しゃばらない 親身な話はしない プライドに触る話はしないと気を使い切り 終いにはお話ししなくなって離れてしまったようです。
素朴で一見みすぼらしく見える柿の葉すしは 歴史が古く山国の吉野の里人の家庭の伝統料理です。鯖は生は手に入らないので塩鯖を大事に使い保存食としても山仕事の行動食としても使われる由緒正しい伝統食で天皇陛下献上のお店のや 歌舞伎十八番の勧進帳に出てくるお店のなど格式の高いものです。
和歌山にも早慣れすしという笹寿司がありますし そもそも京都の鯖寿司も同じような原型の素朴なものが京の華やかな文化であそこまで発達したものだと思われます。
柿の葉すしの肩を持つのは良くないですが どちらも美味しいのなら 見栄を張らず値段に拘らずという母の方が (見栄っ張りの京都人なのに)正直ものだと思われます。
そもそも母や私などは有名店の鯖の棒寿司など食べたことがございません。さぞかし美味しいでしょうが 何処からもいただきませんし ご縁が有りません。
上方には始末の極意はありますが 初鰹を無理して買う勢いはありません。
ウーン 神戸ビーフなら誘惑されるかも?
海から上がったすぐのものは 甘くて香りがよくて 美味しいものですが これは現地へいかなければ体験出来ません。
皮肉なものですね。
その代わり都会のうには安くて安心値段のものが増えました。
あれはどういうからくりなんでしょう?
これも有り得ないくらい安価なものです。
とてもウニ臭いですが 海苔で包んで食べると匂いが消え去ってしまいます。
オムライス発祥のお店として東京の煉瓦亭と並んで名乗りを上げていますが 東京の煉瓦亭のは独自のスタイルでよそのものとは随分違います。
北極星のはほぼ今の形のスタンダードなのです。
支店でのメニューはオムライスのセットが中心で プレーンな鶏肉のものと ハムがありました。私はハムを注文しました。
店員さんはハムオムライスと聞くと一瞬固まって「ハム?!」といいながら 分かりましたと厨房へ行かれました。
ハムオムライスは一番安く 注文する人が少ないようです。でも作り手の腕の差がはっきり出る 難しいオムライスだと思います。
昔のオムライスや焼きめしはハムを使うのが定番だったのです。
そのお手本になりそうなオムライスでした。
多いと思う油も 麺をすすり上げる為には必要だと思います。
麺の太さや縮れ具合も小気味よいです。
つまりかなり美味しいということです。
お店は活気があって店員さんもお客さんをよく見ていて いい雰囲気でした。駅側(えきそば)とは思えない丁寧さがありました。