泉麻人氏著
夕刊フジに連載していた 地下鉄をテーマにしたコラムを集めたもの
都会生活者の ちょっとした日常をつづる
ただ、読んだ時点が古く
新聞連載当時に読んだらもっと楽しめたでしょう
ポケベルとかルーズソックスとか 着メロとか
話のネタというより昭和遺産の話題になってしまいそうです
こういうものは古本で読んではいけません
これはこれで 別の面白さがありますけどね
現代の日本は加速度的に時間が進んでいくようです
軽妙なタッチでするする読み進める気持ちのよさはいいのですが
印象に残りにくいのは 作家さんにとってどうなのかなぁ
ここは大阪府にある とある食堂
昔からあって 京阪神ではのれんわけなのか
詳しくはわからないけど ずっと昔から
味を守ってきた地元じゃおなじみの力餅食堂
ちょっと甘めの味付けで、懐かしいきつねうどん
昔からのお客さんは 何十年も常連さんで
しかも子や孫も女学生時代から 常連さんになるという
だからか 昔と同じようにほっとする味
変わらない 変えられない おいしさ
何もかもかわってしまう味の世界で
変わらない味を守っていくというのも 大切なことだと思う
それがおいしいなら ストライクなのです
だって美味しくないなら 続いてゆかないのだから
紫煙わき 天高くいずこへと立ち昇る
独り残されるは 寂寥のみあり
往くも戻るもみち難し
足を止め ただ天を仰ぎ見ゆ
蒼霜立つとも 春近し
いずこよりかの薫りに そを知る
丹波元氏著
一般に関西人と呼ばれる人達ですが 地域性があり その違いを
歴史 文化 思考や暮らしなど 明確に分けて分析した本
作者が大阪人だからか 大阪人には辛く 京都人には 気を使っているように感じられます
他地域の人には分かり難いことも これを読めばだいたいは
解るような明快な分析で 解説書として素晴らしいと思います
ただ そんなことは考えずに エッセイとして楽しめます。
大阪や京都の人の解説 解析をした本は沢山ありますが
他より一歩突っ込んだ分かり易い姿勢が 面白さを加えています。
この地域の人が読めば ああ あるあると 思い当たる節があって
感心するかもしれません
シーズン終わりに牡蠣メニューを作ります
牡蠣は片栗粉を振って塩水で洗います
なべにかつおだしを張って うどんだしをつくり牡蠣を温めて
一分くらいで取り出します
うどんを茹で 熱々のうどんだしにいれ 加熱して少し煮込み
どんぶりに取り牡蠣をいれて浅葱を散らしてできあがり
しょうがを摺って加えるとあったまります
生牡蠣は3月末でシーズンが終わるので 今のうちに買っておいて
水気を切って冷凍保存しておきます
床下仙人
原宏一氏著
現代のサラリーマンの悲哀が面白おかしく描かれています
皮肉っぽくなく どこか優しさが感じられます
あえてSFに逃げないで 現実味のある話にしてあるところが凄いと思いました
すいすいいい調子で読める短編集
怖くなりがちなテーマを ユーモラスに描いてあるところが楽しいです
少し前テレビのらーめん対決番組でみた このお店の本店は
惜しくも優勝しませんでしたが
塩一筋で対決する 店主を見て興味を抱きました
実際食べてみると丁寧に作った塩ラーメンは
綺麗な透き通ったスープと細めんがよくマッチしてて なかなかのものでした
いずれにしても こってりラーメンが好まれる京都において
塩ラーメンがどこまで 健闘するのか 興味あるところではあります
私の個人的このみを言うなら いっそのこともっとあっさり味に徹して
塩味も出汁も薄くし脂もなしの 究極のシンプルラーメンを食べてみたいな
多分売れないでしょうけど
龍旗信 京都店
鴨志田 穣氏著
作者の壮絶なる断酒記 カメラマンにして 西原理恵子さんの元夫鴨志田穣氏の
アルコール依存症との戦いの日々 病院 クリニック 精神病院と舞台は変わり
真っ赤な血と真っ白な看護服との対比が目に浮かぶ
ある時は迷い 焦り 励み そして苦しむ 目標に向かって進む人の強さ美しさ
危うさ そして脆さがじっくりと語られています
そこには不思議と暗さが感じられません とても分かり易く 読みやすい文章は 魅力的です
断酒カリキュラムを自動車学校だという表現のうまさが光る
明るく前向きな態度 そして冷静な観察力は ジャーナリストゆえか
早くお家へ帰してあげてと思わず叫んでしまいます
事実を元にした私小説
市販のコーンスープを水でとき 鍋にかけて
あらかじめ茹でた冬瓜をいれて弱火で1分くらい煮ます
煮詰めると辛くなるのですが 煮物にするなら1分くらい
スープなら湧いてすぐ火を止めると美味しいです
お湯で溶くだけではだめ。必ず鍋で作ること
美味しさが違います
今日はにんじんの茹でたのも彩りに使っています
これも熱帯食堂のランチ なんだか映画のタイトルみたいな店名です
のっけご飯は先のランチより少し割安
豚ミンチのチリソースいため ピリ辛いためには半熟目玉焼きを
乗せてご飯を食べるとおいしい
舌がカッカするとぬるいスープで和らげる
熱いとよけい辛く感じますものね
鶏のから揚げも脂っこくなくて美味しい
ランチは90%くらい女性客のようです
畠中恵氏著
しゃばけシリーズ10冊め
お話の前に料理レシピが入ります
シリーズも やや安定期かなと思われ お話も楽しいけど ハラハラドキドキがやや薄れたかな
と思われましたが 最後のお話しでまだまだ幅の広さを見せてくれます。
ほんわか読んでいると 目が覚めます
かぼちゃの煮物を作った翌日 それを使ってトーストに塗って食べました
かぼちゃの煮物は 電子レンジで蒸してから 酒みりん醤油水のかなり薄味の調味料を作り ジャブジャブの多めの量に浸しレンジで加熱 冷めるまで放置すると ちょっと高級な仕上がりのかぼちゃの煮物になります
これは当日のおかずにして翌日この余りを使います
皮と身を外し 別々にマヨネーズを混ぜ込みパンに塗って オーブンレンジで焼いて出来上がり トッピングは玉ねぎとゴマ
カップは大昔のミスドの景品 歴代でこれが一番可愛いと思います
麺が太くコシが強く食べ応えがあります
味は好みでソース 塩 醤油から 選べます
仕上げがベタベタせず しっかり乾いたもので私は好みです
お好み焼き たこ焼き オリジナルもんじゃなど メニュー多彩
ここやねん