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【名盤】影響を受けた音楽をうすーくディスクレビューする【紹介】あふりらんぽ/Urusa in japan

2020-11-30 15:38:04 | 名盤紹介

JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
あふりらんぽ/Urusa in japan  Afrirampo/Urusa in japan


このキッカケ多いなぁ・・・と思いつつ、もはや定例と化してますが、音楽チャンネルで初めて彼女達の
プロモを見たとき、子供の頃見た「ハウス」っていう映画(大林宣彦監督作)と同じようなショックを受けました。

自分にとって「ハウス」は長期間トラウマだったのですが、言いようのない不快感とホラーというよりもグロ趣味。
サイケデリックとかアシッド感なんていうと言い得てるかなとは思うのですが、とにかく何も知らずに、子供時代に
見ると脳裏にこびり付くような映画です・・・。

House (Hausu) Trailer - Subtitled (Nobuhiko Obayashi, 1977)



一方こちらは二人の女の子がドラムとギター で、演奏しながら、はしゃぐ姿は可愛くもあるし見入ってしまうのだけど、
そこには触れるとヤバそうな毒気がプンプン漂ってる。何か真性で病的な「危険さ」を感じたから「ハウス」がフラッシュバック
したのかなと思います。
                          
Afrirampo - Afrirampo


         
まぁ、とりあえず見終わって疑問符に苛まれながらも、バンド名は覚えたので色々ウェブで調べるとソニックユース
お気に入りのバンドだということ、関西人二人組で成人になるかならないかの若い女の子だということ、ライヴでも
その演奏の凄さと強烈なパフォーマンスが噂になっているということ、等々、興味深い情報が色々分かって、
かつ日本のバンドで面白さを感じてしまうと、「身近で好きな音楽が鳴ってる!」と嬉しくなってしまう癖も手伝って、
早速買いに行きました。

Sonic Youth - Kool Thing (Official Music Video)


初めて見た当時も十分センセーショナルでしたが、なんかその後フジロックフェスティバルにも出演するわ、海外を
回るわでびっくりしました。日本のアーティストをピックアップして自分のレーベル「Tradik」から世界へCDをリリース
しているジョン・ゾーンという日本オタクな人がいるのですが(灰野敬二、フリクション、Ni Hao!もリリースされてます。
総じてノイズ・アヴァンギャルド色が強いレーベル。) 

Keiji Haino (灰野敬二) - Tenshi no Gijinka (1995)


Ni Hao! - Marvelous (Full Album) (2011)



彼が「あふりらんぽ」の才能を見初め、今作とは別の新録作品「KORE GA MAYAKU DA」で、海外デビューさせたのも
大きいのでしょう。




まさに目を見張る活躍。詳しいセールス枚数とかは把握してないですが、フェイバリットに挙げるミュージシャンの
多さからすると(ヴィンセント・ギャロ、アンダーワールド等)、むしろ日本より評価されてるんじゃないかな。
国際的な人気と言っても過言じゃないと思います。
                          
と、前置きが長くなりましたが、肝心の中身です。曲目リストを見ていただくと分かるのですが 言葉の選び方というか、
題名の付け方のセンスが尋常じゃないですよね。曲もセッションの延長なんだか、既成概念に捕われてないっていうか、
何しろ面白い。一発録りしたようなエッヂと熱気があるにしては、二人の掛け合いも見事に息がバッチリだし、
このハチャメチャのやりたい放題ぶりも、ほんと末恐ろしいです。曲によっては祭囃子のようだったりするのですが、
GoGo!7188や椎名林檎(東京事変)のように意図的に和を演出しようとしてるものとは根本的に違うし、基本にあるのは
オルタナティヴ・ロックやハードコア。ロカビリーやサーフ・ ロックのようなリフが出てくるのもニヤっとしてしまいます。

Afrirampo - Artbreakou | Live | Moshcam


リズム感覚はロック的というより民族楽器の佇まいさえ感じさせるかな。そして全編に浮ぶのは無邪気に楽器と戯れてるよう
なのに狂気を感じさせる「おてんば」な女の子の姿。そのフォーマット、おおよそオーヴァー・ダヴィングやサポート演奏も
なしであろう、たった二人の世界。話によると彼女達はインディーズ時代、大阪城の近くで路上セッションをしてて、
女子高生とは思えない演奏で名を馳せていた模様。ベースなしのドラムとギターだけで、ここまでの高揚感を感じさせてくれる
「キレた演奏」は、個人的にホワイト・ストライプスを思い出しました。

【祝再結成】あふりらんぽ - あかんこのまま帰さない


Blue Orchid/Party Of Special Things To Do | The White Stripes | From The Basement


彼女達の「言語感覚」、「ドストレートなぶっとんだ感性」、「ノイズ・ジャンキー」なサウンドについていける人ならば、
新しい「ロック」を感じさせてくれる事うけあいです。
                          
特に少年ナイフ、ソニックユース、ビキニキル好きな人に、おすすめ。キワモノ扱いせず、狂気地味た可愛さをぜひ。



※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※

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