JUN SOUNDSYSTEMが影響を受けた私的名盤をうすーく語る。
主に若かりし頃に沢山聴いた音楽を紹介していきます。
Queens of the stone age/Lullabies to Paralyze クイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジ/ララバイ・トゥ・パラライズ
クイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジのメジャー3枚目のアルバム。通算だと4枚目になるかと思 います。
前作 「ア・ソング・フォー・デフ」のヒットや、ベース兼ボーカルのニック・オリヴェリの脱退、また中心人物の
ジョシュ・オムも、ランシドのラーズ・フレデリックニールセン から、ザ・ディスティラーズのボーカルでもある
ブロディを横取り婚等、 ニュースが絶えず騒がしかったところに、本作のリリース。
Rancid - "Ruby Soho"
The Distillers - Drain the Blood [HD]
前作の、シンガーが3人いるという変わった形態の中でも、 ニック・オリヴェリがボーカルを取る曲はハードコア色が
強くて、そこがまたクールだけに留まらず、熱く野性的なイメージをバンドに残していたのですが、かつての冷静と情熱の
コントラストを味わえなくなるのか 残念に思ってました。 あの荒れ狂うベースも好きだったし。
元々メンバーが流動的なことでも有名なバンドですが、ジョシュとニックは前バンド「カイアス」の頃からの同志であるし
結成当時の年齢を考えれば、気心が知れた盟友とも言えそうな間柄。
KYUSS - Green Machine (HD)
二人を主軸にQ.O.T.S.Aは構成されていたし、ほぼ支柱を失った状態での新作と言っても過言じゃないかもしれません。
しっかし、ニックは「バンドをクビにされた」と声明を出して、バンド側からの正式発表の「脱退」 とは食い違ってる辺り、
円満な別離ってわけではなさそうだし、当初2004年の初頭リリース予定だったアルバムが大幅に遅れたのも、それが
原因だったのかな。今となっては03年の来日公演が見れなかったのが本当に悔まれます。。。
と、バンドを取り巻くトラブルばかりの話になりましたが、大事なのはその中身。収録曲のうち数曲は2年前のツアー中、
書かれている事もあってか、 相変わらずキレのいいギター・カッティングと繰り返されるリフがグルーヴ感を出してます。
Queens Of The Stone Age - In My Head (Official Music Video)
ただ、前作と比較してしま うのは仕方のないことだとは思いますが、あのブンブン唸るベースと、重みがあって胃の腑に
来るようなドラムが前面に出ていないので前作の「No One Knows」や前々作の「Feel Good Hit Of The Summer」に代表される、
スカっとするほど抜けのいい「音のせめぎ合い」とスリリングはやや抑え目。
Queens Of The Stone Age - Burn The Witch (Official Music Video)
でも同じようなレコードを出すという事に意味はないと考えるアーティストが多い反面、 「気に入らない変化」を感じさせて
しまうと従来のファン、リスナーが離れてしまうという現状の中で「I Never Came」のようなアコギ一本で聴かせられたら
美しいであろう曲までも飛び出してきたのには驚きました。
Queens of the Stone Age - I Never Came
また対照的に毒気とフィード バック・ノイズがまるで悪夢のサウンド・トラックのような曲も今までは聴けなかった新機軸。
終始ダークに寄りつつも音楽性は確実に広くなってます。ニックの手前もあって出来なかった?ワルツのリズムの採用や、
コーラス部分のファルセットからは、もはや品格さえ漂うほどですね。
意外にジョシュは生真面目なのか育ちがいいのか、カテゴライズされるのを嫌うだけあって、ジャンルを飛び越えた音楽の
探求を伸び伸びと思う存分してるなぁと思います。
Queens Of The Stone Age - Little Sister (Official Music Video)
派手でビデオが大量に流れ、ヒットが狙えるようなキラー・チューンこそありませんが(それでもバッチリ売れてる&賞に
ノミネートされてるところが凄い。)手抜かりのない17曲の大ヴォリューム。
やや詰め込みすぎの感は否めないけれど、収録曲のバランスの良さは言うまでもなくガービッジのシャーリーや、ZZトップ
なんて大御所までゲスト参加してるので、これ一枚あればかなりお腹一杯です。
Garbage - Only Happy When It Rains (Official Video)
Honda Commercial with ZZTop
ただ、あくまで個人的な希望ですが、マーク・ラネガンもジョシュ・オムも単独でボーカルを取るのでなく、ツインで
やってみたらカッコいいのになぁ声の相性も良さそうなのに・・・と思う瞬間がしばしばありますねぇ。
実現させてくれるかどうかは分かりませんが、それはとりあえず次回以降でのお楽しみとしておきましょう。
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