歴史資料 シリーズ「歴史を伝える」 キリシタンの祈り-ミサとオラショ
2011年3月15日~4月24日
東京国立博物館本館 16室
特別展が開催されていない、平日午前の東京国立博物館は静か。
600円を払い、総合文化展を鑑賞しました。
狙いは、標題の展示。
今回一番印象的だったのは、マリア観音像。
その世界では有名だったのでしょうが、私が知ったのは、故若桑みどり氏の日本キリスト教美術にかかる著作「聖母像の到来」によります。見るのも今回初めて。
【キャプション】
当館のマリア観音像は、長崎の浦上三番崩れと呼ばれる隠れキリシタン検挙の際、長崎奉行所が没収したものです。
マリア観音像は、隠れキリシタンがカモフラージュのため特別に作ったものではなく、中国福建省の徳化窯で多く作られた一般的な観音像です。
しかし隠れキリシタンはイエス・キリストを膝に抱く聖母マリア像として祈りを捧げました。