新聞や雑誌は日本は周回遅れの自動車産業と、動きが有るEV化(電気自動車)と言われている。がしかし各社の本音はどうだろうか、と疑問符だ、これは昨年の中頃から異変がみられる、欧州を中心にEV車が売れなくなっている、EVの欠点が明白になって居るのは事実で、寒い地域ではEV車は苦戦している、ノルウエーなんかEV化では進んでいる国としての紹介がマスコミを賑わしていたが、今や現実の利用面ではEV化の欠点だけが目立っている。特にEUが問題だと個人的には思って居る。 自動車大国ドィツでは自動車各社に方針変更が有る、EVの縮小でHV車等を増やすのだ、売れないEVと電気代が高いドィツではEV車は高い買い物に成る、不景気も有るから考えを見直すのは良い機会だろう、フランスもイタリアも方向転換だ、これで良いのだと感じている。
例外なのは中国で、昨年の10月までの累計販売数は22年比では37%増で728万台となる、この間に日本車は苦戦?していた、22年との比較ではトヨタが3.6%減、ホンダは16%減、日産は25%減と言われている、三菱自動車は中国から撤退した。EV化での中心はエンジン部分でここに中国が優先的に電池を投入出来た事が大きいだけだが、今年度から苦戦する、その第一が米国が輸入制限を設け、今メキシコに大きな工場建てているが、そこから米国には高い関税が設定されるので、事実上は締め出しだ。 日本でもBYD社は売れてないと聞く、撤退するのではと言われている、補助金が出るので購買者が居る訳で、そうでないと売れない、中古車にも成れない物を日本人が買う不思議な現象を理解は出来ない。
テスラも中国でEV車が売れなくなった、ライバルのBYD社が大健闘と言うか値引き戦略に負けたのか、販売台数では9月までの数字で、テスラが132万台で、BYDは104万台でテスラが世界でのトータルで勝ったが、中国では負けてい居る、中国内では海外メーカーは儲けが出ない自動車産業かも知れない。
日本の各社は中国では苦戦中だが世界では、EV車以外は絶好調なのだ。 トヨタ、ホンダ、マツダの決算は良好で、特にマツダは23年度の中間決算で過去最高の純利益を記録した。日産は純利益が前年比で4倍近くに伸びた、トヨタなんか造れば売れると強気な発言が有る。 これは、幸いEV車に注力しなかったからで、EV車の比率なんか極僅かでしかないのが現状なのだ
不調な欧州とアメリカだから、もうEV車は造らないと宣言してくれたら有難い、EV車はバッテリー資源が無い国には辛いのだ、現実自動車までが電動化したら、元となる電気を造り出せない、火力発電を稼働させれば可能だが、反面ではCO2を排出するので、環境に良いとは言えない、これが最大のテーマで有るし、今のリチュウーム電池では寒さに弱い、発火のリスクが有るので、高層アパートでの利用は控える等のネガティブ要素を克服できるかが課題となる。EV車では中古車が生まれない、しかし世界では中古車で良いと言う国民は多い、中東産油国はEV車の輸入禁止すると言っている国も有るのだ。 EVの墓場が中国とアメリカでも生まれている、それが日本で生まれないのを期待する、マンガン等危険物質が使われている電池から土壌汚染になったら、補助金が何の為に有るのかと考えなければならない。
これらを総合的に考えれば、全てEV化は困難だから、ガソリン車、ハイブリッド車、燃料車等5種類位は今後半世紀は共存共栄で行くしかないだろう。