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大企業は事業の見直しで統廃合に取り組む -日本企業のM&Aは成功するかー

COVID-19の影響で企業は昨年末までと今年からでは事業内容が激変している、と同時に国外での異変が国内本体の事業運営を困難にしている現実も有る。
この多くは当然大企業に多く、複数事業を展開している関係で多くならざるを得ない状況だ。まだ成功だとか失敗だと言い切れない面は有るが国民として直接関係なくても全体では影響が出る、その一部分が関係する場合も有るので注視は必要と考える。

最近の例で最大の案件は武田薬品工業の製薬大手シャイアーの買収です、6兆2000億円もの大金だがこれ以前にも総額2兆6000億円を使って海外企業を買収しているし、特に医薬品分野では兆円単位の事業の売り買いは当たり前の様に行われる事業の一つだ。多額を抱え込むから負債の処理には年数が掛るので長年愛用していた大衆薬事業を売りに出して負債を減らせねばならない。
これだけでは済まないから所有している大阪本社や湘南研究所等の資産売却も行われる、国内での人員整理も行うので今や武田という名前は残っているが社長以下外人社員が多く、日本企業とは言えない状況だ、永続的に残る保証はない、社長はまだ若いが年収20億円以上を貰うことになっている、第二のゴーンにならなければと思っている、日本を舞台に個人的な野心で金儲けが横行する国になってはいけないが、現実は日本人でこんな大金をつぎ込んだ外国企業を統括できる人材は少ないかいないのが実情だ、これが最大のネックで国内が飽和状態なら稼ぎを海外と考えるが前例からして失敗の方が多い。

日立製作所は比較的順調に企業経営していたが、英国での原子力発電事業がとん挫してしまった。
2012年に英国のホライズン社を買収して総事業費3兆円の内、2兆円は英政府が融資し残りを日立や日本政府、日英企業が出資する計画で有ったが予定する額が集まらず撤退と決める。総額の損失は出ていないがかなりの多額になるで有ろう、原発が安くエネルギーを供給できると言われていたが今は再生可能エネルギーの方が安く済む時代になってしまった事も原因だが中国とロシアが安く建設出来ると事業展開している面も大きい。
日立は1兆円を投じてスイスの送配電事業会社を買収しているが国がまたがる事業展開は当然外人部隊が中心となる。
その日立も関連国内事業の整理に動いている、海外での失敗が国内事業にマイナスの影響が出る様では経営者としての能力がない、人材の内部昇進の限界が有るかもしれない。

ソフトバンクは孫のカリスマ事業展開で持っているだけだが、孫は日本生まれだが韓国系のバックグランドが有るから若い頃から多額の借り入れをものともせず事業展開したのはあっぱれで有る、新規事業に果敢にチャレンジして来たのは何がそうさせただろうか、脳の思考回路が他とは違うから出来たと言えるがこんな人物が純粋に日本人の血統で現れるかは疑問だ、小粒では現れるが兆円規模で海外絡みではこれから数十年には出てこないだろうと思われるくらいな人物だ。  
その彼も自身の本業から距離の有る事業に賭けて失敗してしまったがその中に買った時より価値が出た事業が有ったから損失の穴埋めは出来たが未来的な事業展開には支障が出るのは仕方のない出来事で、何時かは挽回するかもしれないし万事休しかもしれない、グループ全体で5万人いる社員を孫のカリスマ性だけで食わせては行けない、後継者と考えたインド人の失敗からその後に候補は出ていない、まだ10年は頑張れるがこの間に体制を作り変えられるかを注視したい。
彼一代で多くの事業を買収し売って事業の多角化をした人物は見上げたものだとしか言えない、彼に出来てその他多くが出来なかったのは何故か、20代も前半から事業案を大企業に持ち掛けたり、人物を利用できた個人的な資質は真似が出来ないが彼に次ぐ人材が、他の企業で有ったり大学から現れるのを期待する、今は資金を得る手段が多い、物やサービスを一気に世界へ知らしめることも可能な時代だから現れないと困る、日本を元気に出来るか10年後には育って欲しい。

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