田中角栄が推進した日中国交は早過ぎたのか、緩すぎたのか、政治的ショーだったのか、経済界も諸手を挙げて参入したのか、結局は日本が主導権取れずに、中国側有利で展開したのか等様々な角度から検証は必要となっている。
安い賃金で中国の労働力が使えると安易な政治と経済の愚策が長期的見たら利用されただけだったのではと思えてならない、莫大な賄賂持参での進出が当初から行われ、日本への利益還元は後回しと言うか、その前に次々とオネダリが増えてニッチもサッチも行かなくなったのが現状でなかったのか、進出に関しての工場建設や機器の搬入等資産の移転が行われたから、日本は空洞化した。
日本に必要な量は確保出来たとして、余剰分と言うか生産基地から儲かる仕組みへの展開は上手く行ってない、当初からの約束で利益は現地還元とされ、持ち出し禁止が条項として有った。技術移転の要求にも応じなくてはならず、年数が経つほど、損失部分が大きくなって来た、日本製の物まねから、同水準の物が造られ、やがては追い越され、価格も安いとなれば、日本企業は儲けが出ない構造となってしまった。
日本の中国進出は失敗で有ったのが決論だ。日本企業は日本で造れなくした犯罪人でその恩恵を中国は得たし、同等レベルの商品が中国製として展開されてしまった、日本企業はその反省もなく、反撃も出来なくて、ズルズル状態になってしまった、これが10年とか15年も経てば企業力の差として現れる、たとえ短い雇用期間で有っても中国が利する役割を日本人技術者は高い報酬と引き換えに行ったで有ろう、そもそも日本企業が出来ない事を中国企業では出来たとなれば、技術者としては満足で有ったに違いない。
アメリカは完全に中国とは縁を切る、方針変更が行われている、古い技術で有れば許可するで有ろうが、競合しては不味い商品の中国での生産は行わない、先端技術の管理と監視を強化する、余りにも自由を中国に与え過ぎたと反省しているが、既に遅い、大学レベルは30年前から多くの若者が学んでいた、大学院に進学するし、博士課程にも多くの中国人が学んでいた。
残念で有るが、日本人は大学レベルまでが圧倒的に多くて、その上には限られたエリートしか行ってない、この差は歴然で有った。
中国に出来て、日本では出来なかった。事が学業で有る、その量も日本側は年々減る傾向だが中国、インド、韓国では増加傾向で有った。
日本が世界で勝てない理由は、頭の中身の国際化が出来てない、日本に帰らずに海外で一生を終えれと言えない日本の親や親戚だから、これでは日本は世界で通用はしない。根本が違い過ぎる、この意識チェンジが出来えば多少は期待が持てるが、その量で日本は少ない、競争出来ない程の差が有る、その上に遅いから余計に差が出てしまう、一つを解決すればと言うレベルではない。
このままズルズル状態ではアメリカも日本企業との連携や秘術移転が難しくなる、現状では自動車のEV化が時代の流れかもしれないが、長年技術の改良した内燃機が捨てられるのか、改良の目途や石油の枯渇がなければ、石油メジャーは地下に留め置くのか、アメリカは自動車をエンジンの改良で行くと言えば流れは変えられるのではと思うが、欧州はEV化となっても量は余り増えないが中国は内燃機で追い付けない事が分ったし、EV化でしか優位になれないと決定している、資源と内製が可能だし関連企業も多く有る。
資源のない国が世界で生き残れる可能性は低くなる、その国にドイツと日本はなっている、欧州はロシアからの石油は今年中に終わらせると、これは可能で有ろう、ガスは技術的に簡単ではないない、日本はサハリン2プロジェクトは死守しなければならない、例えG7脱退せよとの圧力が有ってもだ、この間に原発再稼働の目途が出来ないと、日本は再びエネルギー不足となる、貧乏な国になっても良いが、食料の確保だけは国民の命を守る覚悟で取り組め、それが政治の役目だ。