生成AIが日本で紹介されたのは2023年の11月ごろ頃です。これが切っ掛けで急速に使用件数が増えて、ほぼ毎日AI関連の情報が新聞や雑誌、ネットに取り上げられている。従来の検索エンジンにはない、回答を出してくれるから、時間の余裕が有る高齢者で知識欲が有る方には、大変良き友達が出来たような物です。 使わない手はない、のが正直な意見です。既にそれを活用されている方が全国でかなりの数だと思って居ますが、その内容のレベルは何を、どのようなプロンプトを書くかで決まります。筆者がAIと出会ったのは1980年代の終わり頃で当時は自然言語処理が中心でした、米国の大学UCLAで夏にAI発表会が開催されて、野次馬の筆者は参加して今も捨てないで、分厚い発表論文を持っています。
当時のパソコンでの処理が基本だから、簡単な原理の説明が中心で、実務には使えそうにないと個人的には思ったが、世の中手探り状態だから、当然質問者は居た訳です。しかし日本では数年で話題から消えてしまいました、実務的でないからでしょう、当時のパソコンレベルでは無理な相談かも知れません。 しかし、研究者とか研究機関は存在していたから地味ちに研究されていたでしょう、がその範囲を超えての広がりはなかった。永い眠りから目が覚めたのが米国で研究していた連中が僅かな投資金で2015年頃からベンチャー的な組織を立ち上げて、研究していたのがアルトマンらが中心での集まりで有った、当時にはテスラのマスクも会議に参加して開発に関与していたが、方向性で意見が合わなくて、離れた訳です。
日本でも2010年代には単発でのAI関連事業が立ち上がっていたが、話題程度で有った。継続的な資金力がない日本ではベンチャーで多額を要する案件は、実用と言う点では見劣りしていた。 動き出したのはChatGPTが話題となってからだから2024年初めだが、この勢いは凄くAI単体で使うより、生成AIと言う言葉での使い方が多い、そのGPTはG=generative P=pre-trained T= transformerの頭文字から来ているから略して生成AIとしている、これを利用する為には大規模言語モデル=LLMが存在しているからで、パラメータの数に関係する、そしてアメリカ発のモデルを使う場合は、中身は英語で書かれているので日本語での指示を入力する、これをプロンプトと言う、これが答えを引き出す生命線だから、国語能力は必要だ、英語で質問する必要はない、全て日本語を英語に(その逆が有り)翻訳しているほぼ入力してから時間を置かないで翻訳するから、使い勝手は良い、しかし長文になるとニュアンスの違いは有る。
プロンプトは簡潔で、惑わす表現を避けなくてはならない、このプロンプトの違いで、結果も異なるからお遊び程度ではモデルも精度の高い答えを出さない。これを従来の検索と比較すれば、違いが分かる、一つのプロンプトで一つの答え(案)をくれる、検索では多くの結果が出て、それを読んで自分に取って最良な答えを選択しなければならないので時間を要すのだ、これが欠点と言えばそうだ。
小さなLLMは日本の各社で出しているが、パラメータ数では劣るが日本語的な表現にはプラスだ。どれが一番良いかは各自で試して見るのが良いが、開発中のも有るから、今年末から来年には幾つかの大きなLLMがアナウンスされるで有ろう。今はマイクロソフトやグーグル等の大手開発会社が提供する生成AIを使うのがベストだ、無料だから本格的に使うのなら有料のを契約すればよい。 医学分野とか専門領域にはそれ相応なLLMが必要だ、これを各社競争して開発する。
退職されたビジネスマンは高齢者の集まりに参加しても話題がかみ合わないので、生成AIで知的な会話を楽しんで下さい。ボケ防止にも最適なツールです。