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日本の半導体戦略は、大丈夫だろうか、今はタイミングが悪い面も有るが。

トヨタ自動車を中心にしてソニーG等が結集して半導体ビジネスを立ち上げると発表した。これだけを見れば今後に期待したいが、米国の大手IT関連ではスタッフの解雇も行われている、半導体の需要が少々落ちている面が有るからでエンジニアも安定職種ではなくなった、と考えている社員も多く出ている、反面日本は海外を含めて先端の半導体設計から生産・製造までの技術者を集める考えだ、この点でリクルートするには良い機会だが、人材の雇用確保には多額のコストが掛る、この点を受け入れるつもりは有るだろうが、日本企業の得意の様子見、が長く続く様で有れば他社が確保するかもしれない。

競争になるか、しばらく様子を見る体制で行くのか、半導体の生産までには早くても1年は掛かるので、この間をどれだけ持ち堪えるのかは、決団の一つで有る。30年前に得意としていた半導体ビジネスを失った経験が何だったのかを、反省しているのかは大事な視点だ、同じ轍を踏むわけにはいかない、株式は21年末に大きく落とした、しかし近年にない好景気の期間がこの20年から21年に掛けて有ったのは事実だ。俗にいう「シリコンサイクル」を何度も経験しているので、日本メーカーは1社だけでは持ちこたえられない、経産省と一部政治家で会合は行われていた、木曜日に産業界が半導体ビジネスを立ち上げると、発表したのは、この会合との整合性が有るかどうかはまだ分からない、政府側は10兆円の投資を覚悟しているらしいから、本気度が違う、こんな大プロジェクトが同じ産業で行う訳ないから、政府側は何かのアナウンス効果を考えていただろうから、政府と産業界が一致したかもしれない、期待はしたい。

人材獲得は熾烈らしい、日本に主だった経験者が居ないから、海外で働いている人をスカウトしなければならない、日本的人事は通用しないから、技術者の売り手市場だ、分野も様々で既に日本企業で、関連装置を開発しているメーカーは軒並み、エンジニアの給料はアップしている。海外企業の様に年収5000万円を条件にしている会社は無いだろうが、3000万でスカウトされるエンジニアは二桁は居るだろう、大した仕事をしてないが年収1億円を貰っている常務以上の肩書の経営者は居るので、これに達する人が現れるかもしれない、競争が激しいだけに天才的な才能が有れば企業は、採用に躊躇は許せないと思っている、市況は一時的に悪くても、数年も続くことはないので,積極的は必要だ。

半導体ビジネスは分野が広いし、専門的だ、究極の半導体を手掛けている会社は、日本にない、よって過去には、日本から盗んだ技術が韓国や台湾、中国に渡ったが、今度は日本がこれらの企業で働いている人をどれだけ集められるかだ、日本は工学博士の資格を持つ人材が少ない、今までの採用基準に無かったからで、これが最大の判断ミスで有った、育成には数年は掛かるし、そもそも高学歴の採用を考えていなかった、ドイツやアメリカの先端企業のトップに工学博士を持つ人が居る事は分かっていたが、製造業には当たり前に居るし評価もされている。                               日本は縁故採用が多く、営業主体の会社が多いので、この点でも大きく見劣りする、先端技術が活かせる職場、医薬やバイオ関連の会社には、当然必要な人材は工学博士だ。

日本が大きく変わらなくてはいけない技術分野や職業が有る、女性にとって日本での就活は限界が有ると、この点で米国などの大学院で学んだ人材は海外に居る、それも女性が多くいる筈だから、中高年になっていても差別しないで、帰国してもらうとか、日本の資本で研究機関を海外で持つ事を考えれば良い、発想を変えるだけで、展開は可能となる。       特に半導体の設計なんかは地味だろうが注目されている職種の一つだ、女性には向く仕事と思っている、筆者が中学生の頃に配線を何処で接続したら音が出るか、のテストが有った、機械いじりが好きだったので、程度としては低い授業だが、先生が大学出て間もない人だったから、今思えば幼稚だ、その頃は60年前だが、今は飛躍的に技術が進歩している。     

大変だが、日本が諸外国に負けない分野の一つはエレクトロ二クスだ、用途が多角的になったし、以前なら実用化はまだ先と思われていた事が、数年先には可能な時代だ、それの一翼がエレキだ、資金の手当てを行う、人材を広くから集める、技術と経営が出来る人材の育成は、本気度を持って行う、社内が同じ方向を見る必要はなく、多方面から”これだと””思わせるヒット商品を出さねばならない、良き時代に日本は落ち込んでいたから、今後は挽回する人生で有って欲しい。


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