日本独特の文化である暖簾 読めん人もおるやも知れんがのれんという
布の看板とも言われる暖簾は アメリカはもちろんヨーロッパ・アジア他・中国でも決して見ることのない日本独特のもの
鎌倉時代に暖簾が中国から輸入されたなっちょりますが これはあくまで日除けや塵除けを目的としたものであって 日本の様に
広告機能を持つ暖簾は 現在の中国でも見かけん
では広告の意味合いである 日本の暖簾は定かではないが 平安時代末期 保延年間1135年から1141年までに
作られたとされる絵巻物 信貴山縁起絵巻に庶民の家に現在の半暖簾が描かれている
同じく平安末期 治承年間1177年から1181年までの作とされる 粉河寺縁起絵にも 半のれんや長のれん 藍染めの色布が
民家の出入り口に描かれており よって遅くとも平安末期以前 すなわち平安初期あるいは奈良時代には存在していたと推察される
室町時代になると あらゆる商家がそれぞれ独自の意匠を入れはじめ 屋号や業種などを知らしめるメディアとしての機能を担うように
なった とゆ~も文字ではなく 動物や植物から色々な道具類のかたち 天文地理から単純な記号等で それは文盲が多かったその頃は
文字よりもモノの形の方が人々は分かり易く親しめて印象度が強かった
時には 記された絵や文様がそのまま屋号になったものもあると言われちょります
暖簾に屋号などの文字が入るようになったのは桃山末期頃からとされちょるが 江戸時代に入り庶民の識字率が高まると 文字の入った
暖簾が広く使われるようになる
そして のれんの形やサイズは大きく分けて4種類 現在街中で見かける一般的なのぼりのサイズは 最もポピュラーな大きさの
「のれん」 縦の長さがのれんの約半分の「半のれん」 小さくて横が長い「水引のれん」 縦の長さがのれんの1.5倍ほどの「長のれん」
の4種類に分けられちょります ちなみにレンタルDVDでは暖簾はアダルトと通常の仕切りで使われ 長暖簾が多い