日本と中国には 長い歴史の中で早くから文化関係を持ち 5世紀から6世紀頃 漢字は中国から日本へ伝えられ その形態・機能が
利用され 日本語の表記に使われちょります 明治維新まで ほとんど[中国から日本へちゅ~一方通行の交流であった
ところが日清戦争で 小国日本に負けた中国は その後進んで中国の多くの優秀な人材を日本に送り込み 僅かな期間で進化した
日本について学ばせた 日本は明治維新後に外国の技術や医学など積極的に取り入れ 海外の言語の翻訳に苦労した
そして日本独自の漢字の組み合わせを作った 例えば
diabetes(英語) ⇒ 糖尿病(日本語)
pneumonia(英語) ⇒肺炎(日本語)
その後日本に学ぶ中国人に こうして和製漢語が浸透する 和製漢語は漢字圏どうして理解し合いわかりやすかった
その優秀な中国人留学生が帰国し政府の中枢で活躍すると同時に 和製漢語が広まった
今ネットで見ても 中国の街並みで理解できる看板などあるのを御承知かと思う
解りやすくゆ~と 西洋の翻訳したものがメインであるが 新しく造語としての和製感じもある 特に医学用語に関しては 現中国では
100%和製漢語といえる勿論すべて和製単語というわけではない たとえば電話は中国では 英語の“Telephone”の発音に漢字を当てた
泰来風ちゅ~漢字が作られたが 日本語の電話の方が普及 逆に日本語の株式会社は中国では広まらず 中国で作られた有限公司のほうが
使われちょります いずれにせよ かなりの日本語が中国語になっちょるという事実を 日中双方の国民があまり知らないというのは
面白い現象かも知れん
それではどうして日本製漢字はすんなり中国人に受け入れられたんぢゃろうか?
そもそも中国語は 漢字一文字で表現するのが基本 漢字二文字で表現することは少なかったらしい ぢゃが日本人は西洋の新しい言葉を
積極的に漢字二文字で表現していった しかも日本人は外国語の発音ではなく 漢字の意味から二文字を組み合わせ さらに中国語の法則に
従って翻訳
そのため中国人が見ても何となく意味がわかり違和感もなかった たとえば「投票」は日本語で“票を投じる”という意味なので「票投」
としてもよさそうだが 中国語の法則どおりに「投票」と翻訳したのである 当時の中国人留学生にはない自由な発想で日本人が翻訳した
漢字は 何となく新鮮でカッコいいものに映ったのかもしれない
また日本製漢字には「OO式」「OO化」「OO感」「OO主義」「OO型」といった日本独自の表現も多く 最近では「OO的」が
「OOの」という意味で使われていることが多い これは親日国と言われる台湾で流行ったものが 今では中国本土でも普通に使われて
いる ちなみに中華人民共和国のうち 元から中国語なのは中華のみ 人民・共和国は日本語漢字である