日本の淡水魚を訪ねて―川と魚をよむ富永 浩史,渡辺 昌和関西学院大学出版会このアイテムの詳細を見る |
これまた珍しく(?)書籍の紹介です。
実は、著者の富永浩史さんとは一度お目にかかった事があります。
昨年の暮れに招かれた忘年会の席での事でした。
大学院で淡水魚の研究をされている若手の研究者とご紹介いただきました。
その数ヶ月前に、研究者では無いのですが有名な書籍の著者に名を連ねられている方から、少々こっぴどい言われ方をされてしまった経験がありました。
魚採りに来るような者を完全に否定するかのような言われ方でした。
立場が変われば、考え方も受け取り方も異なるのは理解できます。
しかし、そこまで上から目線な言われ方されなきゃいかんのかな?
とモヤモヤしたものを抱えておりました。
そんな事がまだ記憶に新しかったこともあって、僕は富永さんに尋ねてみました。
研究者の目線で、僕のような魚好きな人間はどのように見えるものですか?
やはりマニアですか?と・・・
後から考えると初対面でぶしつけな質問をしたものだと反省しておるのですが・・・
当の富永さんは、人懐っこい笑顔で、そんな事は無いですよ、それでは自分を否定する事になりますから・・・と答えてくれました。
いま、この本を読んでいると、あの時の富永さんの言葉が甦ってきます。
研究者の執筆という堅いイメージとは異なり、ひとりの魚好きが探索に行き、色々な魚と出会う様子が生き生きと描かれているからです。
失礼な表現かもしれませんが、僕たちと同じ目線で見ておられると感じました。
自分の足で川に行き、魚の棲んでいる場所を自分の目で観察する。
魚本来の姿を知り、生息環境を知ることによって、魚への愛着や興味も深まってくる。
さらには、河川や淡水魚を取り巻く諸問題や環境問題にも関心を持つようになる。
僕のような一介の魚好きにも大いに共感できる内容でした。
これから淡水魚探索に向かおうという方の探求への指針として、それでいて堅苦しくは無い・・・
そんな書籍だと思います。
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