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糸と色と。組紐職人 藤岡かほりのブログ

ひびりを入れる、とは。

スパイスカレーにハマり、今日はラムカレーを作った組紐職人藤岡かほりです。
こんばんは。


タイトルのひびりを入れる、についてのブログです。


ひびり…






4月21日の写真。
スタート





4月26日の写真。

ん…?!




通常、出来上がり140cmほど。
3、4日もあれば出来上がっているのですが、 5日経って実は10cmくらいしか進んでいません。

ついサボって……いません😂
何をしていたのかというと、この糸を一旦取り外し、別の糸を取り付けて三分紐を組んでいました。



通常、途中で糸を変えるというような事はせず組み終えて次の糸を台に取り付けますが、今回は諸事情により別の糸を取り付けました。



(他には、『催事期間中の実演』では中々最後まで組めない事があるので、最終日には取り外します。)

(実演用の高台)







そして再開する時はもう一度台に糸をセッティングしていきます。(この作業を『玉つけ』とよんでいます)

最初に玉つけをする際には、おもり一玉につける本数分ずつ束にし、撚りをかけてあるのでその撚りをしごいていきます。

↓撚りがかかっている糸





おもり玉に糸を巻き付けていきます。

今回はおもり42個分←少ない方です




これが地味に面倒く…さいこともあったりなかったり😗〜



(うちの愛犬トイプードルも出演中🥰)




必要本数分の糸を正しく、元あった通りの位置に戻していきますが、再開する時の糸は撚りが戻っている状態。
細くて長いものは絡まりやすいものなので、その絡まりを防ぐ意味でも“ひびり”を入れてから外すのです。



\ひびり/


ようやくタイトルの言葉が出てきました!

そして冒頭の写真!


↑これは既に再び玉つけをし終わった後の状態です




取り外す前に、それぞれが絡みつかないように木綿糸を巻き付けていくことを
“ひびりを入れる”とよんでいます。

        /ジャラーン\




心の中では『ジュディ・オング』状態といっています🤫




もし糸の順番が分からなくなってしまっても、ひびりを入れているので、その木綿糸を辿っていけば良いのです。



そして玉つけが完了後は“ひびり”を外し、再びスタート!!


今回は
濃いめグレー×ラベンダーの、ちょっと大人の雰囲気の色合いにし、
ワンポイントで市松柄を入れました!


写真は“二尺半”(約76cm)ほどのところまで進んでいますが、現在三尺半(約106cm)となり残り一尺ほどとなりました。
明日午前中には仕上げたいと思います💨

(…と一つ前のブログでも書いたように尺貫法を使っています😉)





普段SNSに載せない、つい本音も出ちゃう“ひびり”のお話でした。





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