卯月の「介護なんて大嫌い」

85歳実父の介護ブログ
(アルツハイマー型認知症)

これで最後の記事とします

2020年10月26日 15時17分33秒 | 父のこと

随分と間が空いてしまいました。
現在、父は某病院に入院中。
あれから色々ありましたが簡単に説明すると、誤嚥性肺炎により徐々に体が衰え、今はポートからの高栄養にて命を繋いでいる状態です。

ベッドに寝たきりですが、見舞いにいくと私を認識してくれてますし、話しかけたら返事をしてくれます。
ただ喉に痰が絡むせいでうまく言葉になっていませんが。
それでもコロナ下で、こうして週に一度でも会えることは幸せなんでしょう。
義父にいたってはかれこれ9ヶ月近く面会できてません。(施設の方針)
主人や義姉の立場を考えれば、複雑なものがこみ上げます。


去年(2019年)はまだ父もハキハキしていました。
物忘れや頓珍漢なことを言ってても、ご飯を食べ、甘いものを美味しそうに頬張ってました。
今年の六月、肺炎を患ってからというもの坂道を転がるように悪化。
転院先では命の危険を知らされました。
しかしお医者様の適切な処置により、なんとか一命を取り留め、肺炎も徐々によくなり、ほっとしていたんですが、やはり口から栄養をとれなくなると変わるものですね。
あまりの勢いに私は戸惑うばかりでした。

父も86歳ですし、もちろん長生きしている部類です。
ただこんなにも早く衰え、事態が急変するのか……と。
頭がついていかず、心が痛みました。

後悔、後悔、後悔

コロナのせいで出来なかったことは山ほどあります。
大好きな庄川の鮎をテイクアウトして食べさせてあげたかったのに、それももう不可能となりました。
元気ならお寿司だって食べることが出来た。
好きな和菓子だって。

過去の私は父の介護を疎んじていましたが、今はもう後悔しかありません。
もっと優しくすればよかった。
旅にでて、美味しい物を食べて、温泉に浸かって………やるべきことは山ほどあったのに、すべて放棄してしまった。
本当に愚かな娘です。

優しく、
親を大事に、
そして楽しい時を過ごす。

それは限られた時間なのだと痛感しました。

時計は巻き戻ったりしません。
そのことを充分知っていたはずなのに、結果、今の私は後悔の念に苛まれています。

現在、父はほとんどの薬を止め、栄養の点滴のみで生活しています。

「痛いところはないか?」
「ないよ。」
「しんどくはない?」
「ないない。」

このやりとりを見舞いする度に繰り返し、せめてもの慰めとしている私です。












その後の流れ

2020年01月17日 16時29分53秒 | 入院

 

ご無沙汰しておりました。
あれから色々ありまして、現在父は穏やかに入院中です。

現段階で主治医からは「レビー小体型認知症」と診断されております。
投薬による異常行動も今のところ見られず、安定しているとのこと。
以前入院していた病院では毎日の様に電話がかかってきましたが、その辺りも上手にいなしてくれているのでしょう。
ほとんどありません。

たまに見舞いへ行くと、私や夫の心配をします。
「子供がおればよかったな~・・・」と本音を漏らしたりも。
この間、「父の妹」(叔母)たちへ電話をかけ、話してもらいました。
チグハグな対応であまり通じていない感じもしましたが、それでもやっぱり嬉しそうでしたね。

来月辺りからはまたしても「身の振り方」を考えなくては。
それが1番しんどいんですよね。
さすがに在宅介護はもう難しそうです。
また色んな方にお世話にならなくては・・・・・。

 


要介護3

2019年11月20日 10時47分09秒 | 行政

 

しばらくぶりの更新です。ここ一ヶ月、まあ色々ありまして・・・・・

とにかく一番のご報告は介護申請(再々申請)の結果、「要介護3」を頂いた事です。

これにて、色々選択肢が広がりました。
特養の申込みも少しずつですが、しております。

もう一つの大きな変化。
それは、主治医を変更した事です。
ケアマネさんのオススメもあり、某総合病院から、ある意味専門でもあるH病院に通うこととなりました。

昨日、そちらの病院で検査&診察を受けてきたばかりです。
ケアマネさんも付き添ってくださって(朝一から14時過ぎまで)、とてもとても助かりました。
本当に私のケアマネさんはよく出来た方で、感謝してもしきれません。

担当のS医師は年配の方でしたが、とても穏やかで、大学教授のような大らかさも感じました。
そして脳の断面図など、色々な検査結果を見せて頂きました。
明らかに「萎縮」が進んでいます。
父の海馬は目に見えて萎縮しており、短期記憶の欠如理由に納得させられました。

その代わりといってはなんですが、「長谷川式」の点数は20/30でした。
直近のテストでは12/30だったんですけどね(笑)。
こればかりはその時の調子によるものだと思うし、一概に喜ぶわけにはいきません。
でも、少なくとも一桁に落ち込んでいるといったことがなかったので、ホッとしました。

これからの方針として・・・・またしても「薬の調整」が始まります。
某総合病院を止めた理由は「薬の効果」が激減したからに過ぎません。
更に「これ以上対処できない」と仰ったので、私達家族も諦めるしかありませんでした。

H病院ではベッドが空き次第、「入院」という形で調整に入ります。
頭に作用する薬ですから、そう簡単に結果が出るとは思えませんが、
それでも穏やかに眠れるよう、調合していただきたいと思います。


この日、父はケアマネさんと語らいながら、とても楽しそうでした。

 

 

 

 


老健への道

2019年10月03日 10時30分12秒 | 老健

色々考えるべき事が多く────

父の状態を見極めつつ、季節が冬へと向かっている現実を受け止めなくてはなりません。

現在、ケアマネさんのプランに従い、日常を何とかクリアしています。
ありがたいことです。

いま、季節は秋。
まだそこまで寒いということはありませんね。
暖房をつけるにも早く、カーディガン一枚で調整できるいい気候だと思います。

しかしながら、うちの父は特に寒がりで、昔から寒いと言い出すのがやたらと早かった。
九月末くらいからブツブツ言い出したので、ベッドの中には【アンカ】を突っ込み、毛布は三枚。
パジャマは冬仕様、下着も長袖を出しました。

こうなると困るんです。
いずれ、【ファンヒーター】をつけようとする。
そう、朝から晩までずっと。

冬場の灯油代がボーンと跳ね上がるのは北陸の常ですが、想像を遥かに超えてくるから問題なんです。
24℃設定を勝手に28℃に上げたりもする。
そのくせ寒いとぼやく。

寒いと感じることは、脳に影響を与える。
そして介護者の苦悩を生み出します。
これが辛い。
だから今まで我慢していました。
【何よりも冬の光熱費はえぐいです】

で、

私たちとしては、冬の間だけでもどこかの施設にお世話になれないかと考えたわけです。

『要介護2』の老人が受けれるサービス。
それがリハビリを兼ねた老健への入所でした。【上限三ヶ月】

まず私は『A』という施設にアポを取り、出かけます。
ここは義父もお世話になっていたところで、何かと勝手知ったる場所です。
メンバーは変わっていましたが、私の相手をしてくれた職員さんはとても話しやすい女性でした。

流れとしては────

①申し込み

②主治医意見書の取得

③面接【父と】

④施設内での会議

⑤結果

…………といった感じです。

多少の違いはあれど、老健はほぼこんな流れ。
主治医意見書については、今現在かかっている総合病院に申請したので、そろそろ手に入ると思われます。
ということで、おとなしく待機するしかない状態。

実はもう一つの施設『B』はケアマネさんの勧めで申し込んだんですが、本日あっさりと断られました。【昨日面接だった】
理由は色々あると思います。

⇨父の容態
⇨服用中の薬の種類
⇨職員が対応出来るかどうかの見極め(特に夜中の不穏)

全てを踏まえた上で判断される為、断られたとて仕方ないことなんです。
義父の時も多々あったため、さほど大きなショックではありませんでした。

ただ────

私としては時間がない。
今月はともかく、来月にはきっと気温が下がる。
小言を言う父の姿が目に浮かびます。(うぅ、胃が…………)

ウロウロ(-- )( -.-)うろうろ

箪笥からはやたらと服を引っ張り出す。
そしてそれらを変に着込む。(重ね着)
考えただけでゾッとしますね
(`ε´)

ということで、是非とも老健にお世話になりたいところなのですが、果たしてどうなることやら。
不安でいっぱいです。

※ちなみに介護申請の再々申請も申し込んでおります。
こちらも当然、ハードルが高いんですよね。(溜息)























 

最近の介護

2019年09月14日 19時32分49秒 | 娘から見た父

 

少し時間が空いてしまいました。
現状、在宅介護を続けています。
といっても、デイサービスを週に三回、ショートステイを月に二回。
これらを利用しながらの在宅介護です。

85歳の父は、昔から若々しく見えるタイプでした。
身だしなみにも気を配り、服装も人一倍お洒落にする人間でした。
それが今年の入院(薬の調整)をきっかけとして、抜け落ちてしまったような気がします。

普段着はローテーションで着用してもらい、それをその都度洗濯する。
娘として出来る事はそれくらいで、クリーニング系のおしゃれ着などは封印。
家でじゃぶじゃぶ洗える洋服に超したことはありませんから。

しかしながら、ジャージのようなものは基本、絶対に着たがらない。
己のこだわりが強いのでしょうね。
ショートステイの時もルームウェアじゃなく、パジャマオンリーにしております。
パジャマへの違和感はないようなので。

デイサービスは心底有り難い。
それでも夕方送り届けてもらう時間になると、胃がキリキリします。
ハッキリ言って私は父との時間を嫌悪するようになっているのです。

果たしてこれで介護していると言えるのでしょうか。
疑問は常に頭を駆け巡り、そんな私の苛立ちが父にも伝わっている気がします。

つい最近、軽い肺炎になった父は入院中、やたら「娘」のことを看護師さんに尋ねたらしいのですが、
その報告を受けた私は「吐き気」がするほどムカつきました。
父に対してではなく、看護師さんに対して。

「それを私に伝えたところで、一体何がどうなるというんだ」
「こっちがそんな報告を聞いて、気分がよくなるとでも思うのか?」

デイサービスやショートステイでも「連絡帳」があり、いつもそんな事が記述されています。
ストレスの蓄積はこんな些細なことから。
そしてそれを読む度に、泣けてくるのです。
私のストレスを他人が理解出来るかどうかなど、もはやどうでもいいことです。

今現在、果てしなくしんどい。
早くこの重荷から解放されたい。
死ぬのなら父よりも先に死んだ方がよいのかもしれない。
この先何年も介護に悩むのは現実的ではない。

介護申請(再)の結果が「要介護2」だったことも・・・・重石となっています。

今の選択肢としては「老健」に短期入所してもらうこと。
それも三ヶ月が限度ですけどね。
悩んでいます。