卯月の「介護なんて大嫌い」

85歳実父の介護ブログ
(アルツハイマー型認知症)

いつの間にか怪我

2019年07月30日 09時04分25秒 | 退院後の父


夜中、不穏になり目覚める父。
家のアチコチをウロウロするのがこの病の特徴でもある。
弱ってきた足腰はそれでも歩こうとするわけで、恐らくはフラフラしながらどこかにぶつけ、青タンを作るのだろう。

朝起きて初めて解る異常行動。
頭をぶつけることが多く、正直気が気じゃない。
夜中も気が張りつめる私たち夫婦の睡眠は浅い。

それでも最近、疲れやすくなったのか爆睡している。
主人はわりとすぐ目が覚めるほうだが、私は一度寝たらぐっすり。

こんな生活に嫌気がさしているのは本音。

───────疲れたな

毎日、胸の中で何百回と呟く。
活力が漲るような、そんなアイテムは既に無い。






                                                                                                                                                                             

神経が張り詰める毎日

2019年07月26日 09時54分25秒 | 退院後の父

退院してからというもの、介護者としては神経が張り詰める毎日を送っています。

それはまあ当然なんですが、普段は割と穏やかな父も、気圧の変動(天候の悪化など)によりえらく不穏になることが判りました。

●夜、寝ない
(追加の薬など、なんの意味もない)

●深夜、私たちの寝室(二階)へ来て、ガチャガチャとしつこく扉を開けようとする。
(無言。鍵がかかっていても諦めない)

●日中、誰かが部屋に入ってきたと言う。
(幻視、幻想)

ちなみに気圧に関しては私も主人も影響を受けるため、そんな日は体調が思わしくなく、虫の居所も悪いため悪循環。

疲れる。
介護は本当に疲れる。

精神的な疲労が肉体へと通じ、最近では頭痛が頻繁に起こるようになってしまった。
このままじゃ血圧上昇とともに血管が切れてしまう。
拙い。

先日、介護申請(再請求)をしたので、その結果次第では今後、施設も含め、少しでもマシな状態になるよう考えたいと思う。





不穏な父

2019年07月15日 05時43分58秒 | 退院後の父

 

認知症患者はふとした時、「不穏」になることがあります。

不穏=穏やかではない
医療用語では「患者が穏やかな状態でないこと、あるいは興奮することが予測できる状態にあること

ようするにあちこちうろついたり(徘徊まではいかない)、何かを探したり、何かを弄ったり、ってな状態です。

ご多分に漏れず、父もそういうことが多々あります。
日中は比較的マシなのですが、夜・・・・それも3時以降、酷くなることが。
とにかく全ての部屋をチェックしながら、色んな扉を開けたり、出たり入ったりを繰り返すのです。
あちらこちらにスリッパが散乱していたり。

それでも最近は「薬」のおかげか、症状も穏やかになってきていました。
否、なってきていたと思い込んでいました。

ちなみに薬は「よく眠れる薬」のはずです。

メマリーOD錠20mg
セロクエル錠25mg
マグミット錠250mg(これは関係無いかな)

不穏時の頓服として「セロクエル錠」
不眠時の頓服として「ルネスタ錠1mg」

精神科の薬についてはよく解りませんが、メマリーとセロクエルが脳に作用するものだと認識しております。

今朝方のことですが、5時前・・・・私は当然爆睡中。
主人もよく眠っていました。

私は唐突に足への違和感を感じ、飛び起きました。
足先をそっと掴まれた感覚があったからです。

「何!?」

ゾッとして目を覚ませば、見慣れた人影が足元にありました。
何の物音も、ノックも無しに父がそこに居たのです。
もちろん主人も目を覚まし、様子を窺います。

「何しにおるんよ!?」

とパニックになりながら怒鳴れば、無言で部屋を立ち去る父。
足音も立てない状態で、そのまま階段を下りていきました。

最悪の寝起きです。
不快でしかない。
自宅でこんな気分になるだなんて、本当に不愉快です。

後から父の部屋に行けば、ベッドに横たわり、再び寝ようとする姿が。

「一体何やのん?」

怒り心頭で尋ねると、目を瞑りながら・・・・

「いや・・・・・’彼女’が居るかどうか確かめに行ったんや・・・」

と訳の解らない説明をする父。

あまつさえ、

「そんな怒らんでも・・・・・親子やんか。」

と、さも当然のように言われ、ブチキレました。

「親子でも勝手に部屋に入ってこんといてよ!気分悪い!」

「何でや?親子やったら・・・・仲ええやろ?」

「はあ???」(怒MAX)

たとえ怒ったとて、どうせすぐに忘れてしまいます。
私は不毛な会話をさっさと切り上げ、寝室を後にすると、無性に悔しさがこみ上げてきました。

どういう理由があって、私がここまで我慢しなくちゃいけないのか。
たとえ相手が病人であれ、不快な思いに変わりはないのに。

こうやって文章にすると、あまりおぞましさを感じないかもしれません。
ですが今回の事態は、本当に本当に気味が悪かったんです。

夢うつつな父の行動に責任はありませんし、実際こんなものは序の口だと思います。
だからといって救いにはならないんですけどね。

一気に痛む私の胃。
今日から一泊二日のショートステイが無かったら・・・・

そう思うと、「ステイ」を勧めてくれたケアマネさんに心から感謝したい気分になりました。


退院二日目

2019年07月09日 13時17分19秒 | 退院後の父

 

退院して二日が経ちました。
たった二日ですが、私の中で既に限界を突破しつつあります。

まず帰宅直後は、恐る恐るといった感じで、睡眠をとってくれました。
ただ眠りが浅いのか、やたらとトイレに足を運んでいましたが。

日中は何度か私の部屋を訪れ、訳の解らない事を尋ねてきます。
それがかなり面倒でした。
会話が成り立たないので。

問題は昨日。
デイサービスの最中もしきりに「私の存在」を気にするらしんです。
(施設の方の連絡帳に書いてあった)

「娘の迎えはまだか」
「あれは娘の車じゃないのか。確認してきてくれ。」

・・・・など。
しかしさすがプロ、その辺りは上手く聞き流してくれたようです。

そして夜。
既に薬を飲んだはずなのに、21時頃から活性化し始めます。

「今日は取引があるから用意しんなん!」と言いながら、暗闇の中クローゼットを叩く。

「何の取引や?」と尋ねれば「不動産の・・・・あれや・・・・」と言い始め、恐らくは昔の記憶が甦ってきているのだと思われる。

「お願いやからベッドに入ってや!」と懇願しても 「取引あるんやからしゃあないやろ!」と不機嫌に。

トイレのスリッパをベッドの上に置き、寝室のスリッパが何故かキッチンに。
トイレットペーパーの千切れたものがその辺りに散乱。
カレンダーは布団の上で折り曲げられ、どういうわけか脱いだ下着が床に放置された状態に。
(後からみればパジャマの下にパンツは履いていませんでした)

仕方なく、頓服としてもらっていた薬を追加投入。
しばらくは起きていましたが、23時頃から4時頃までは眠ってくれました。(寝ていても寝言が大きい)

主人が4時頃に目を覚ましたのは物音がするから。
トイレへ行っても用を足すわけではないし、一体何がしたいのか解らない。

そしてデイサービスの無い朝。
朝食を作り、寝室を覗くと、これまたぐっすり眠る父の姿が。
苛立ちが募る私。

「朝ご飯やから起きてや」と言えば、ちょっと不機嫌?そうに身を起こし、洋服に着替えるも、
「こんなに食べられへん。」と半分残し、またしてもベッドへ。

その後・・・・・9時頃(推定)、勝手にお茶碗を取り岀し、御飯を食べていた模様。

「お腹空いてたから」

と言われ、カチーン。
そしてまた11時に同じ事をしでかした為、怒りがマックス。
炊飯器のご飯は驚くほど減っていた・・・・。(ほぼ空)
一応病院と同じタイミングを心がけている身としては、こんな勝手な事をされては困る。

それを伝えたところ「ごめんごめん」と軽返事。

今現在の私の血圧を是非とも測って欲しい。
きっと過去最高をたたき出しているはず・・・・・・・・・・・・