本日、父が退院しました。
正直不安だらけですが、これも致し方ない。
我慢すること、ストレスに感じること、自暴自棄になること。
先が手探り状態での介護をあと何年続ける事になるのか。
父はいまだに「まとも」だと思い込んでいる節もありますし・・・正直会話が繋がらない。
ケアマネさんの力を借りなくては何事も進まない状況下、私の限界はいつ来るのだろうか。
楽な介護を目指そう
と口では言っておりますが、実際本当に楽な介護なんてありはしません。
お金もかかるし、手続きも踏まなくちゃならないし、全ての予定は父の動向を含めて考えなければならない。
自由度の低さたるや・・・・辟易します。
入院中はとても楽をさせてもらいました。
それでも二日、三日に一度はお見舞いに行きましたし、自分でも頑張ったと思っています。
これは親への愛情ではありません。
あくまで自己満足の範疇です。
そうじゃなきゃ・・・続かないですよ。ほんと。
・・・・ということで、またしばらくストレスの溜まる日常が続きます。
退院して数時間ですが、すでに喉の奥に圧迫感を感じるほどストレスが・・・・(笑)
寝室をノックされる音に怯え、苛立つ日々が始まるのです。(本日は二回)
うーん・・・・
実は、三月十二日から「アリセプト」を中断・・・いや、止めています。
もはやアリセプトの効果を感じられず、診察時、先生に尋ねたら「別に構わない」との答えだったので。
現在、「エビリファイ3mg」と漢方薬だけを処方して貰っています。
エビリファイ・・・とは統合失調症の患者さんなどに使われる抗精神病薬です。
※詳しくはこちらへ(サイト)
心の安定、不安を取り除く為に処方された薬なのですが、どうやら新たな問題が。
夜一錠(夕食後)に服用するこちらのお薬。
当初からちょっとおかしな言動があり注視していたのですが、アリセプトを止めてから?より一層酷い状態に。
いえ、これはアリセプトを中断した所為かどうかは解りません。
今月からはデイサービス(週一)に通っているし、父の環境が変化した影響も無きにしも非ず。
だから、一概に薬の所為には出来ないのです。
取り敢えず、直近の病院予約は急遽取りました。
続けるかどうかは、先生の判断に委ねようと思いますが、以下の症状を私たちが耐えられるかどうかが鍵です。
~現在の症状~
〇幻視・・・・家の中に見知らぬ人が歩く、存在すると言い張る(一人の時もあれば多数の時もあり)
〇自分がホテルに居ると思い込んでいる(ここは粘り強く語りかければ、一瞬、我が家だと気付く)
〇ホテルに居るから迎えに来てくれと電話がかかってくる(しつこく)
〇やたらと私の居場所を気にする(自宅に居ても)
〇他人(男性客)が家に居るから「囲碁をしたい」と言う。<もちろん居ない
〇碁盤(重い)を勝手に動かそうとした形跡がある
〇あちらこちらの扉を開け、何かを探している(私?それとも別の人?)
〇日用品があるクローゼットから勝手にクレ5-56を取りだし、自室の床にまき、
ぼーっと椅子に座ったまま見ている。(拭いたかどうかは定かではない。ベタベタ)
一度、義父の時にも経験しているので別段驚くことはないのですが・・・・・
最近、父は「昼夜」の判別が曖昧になることが多くなってきました。
老人なので夜9時頃、就寝するのは当たり前ですよね。
問題はその後です。
12時頃一旦目覚め、時計を見てそれが昼間だと勘違いする。
私たちが眠り始める時間帯、もしくはようやく熟睡し始める頃合いです。
その時、ふと何を考えるのか、父から電話がかかってくる。
「夜ご飯食べたか」
・・・・ならまだマシ。
「昼ご飯まだやったな?」
・・・・はだいぶアウト。
ちなみに私は父からかかってくる携帯電話の音を消しているので飛び起きることはないのですが、
バイブ音が響くため、どうしても目が醒めてしまうことがあります。
更に、こちらが熟睡していて電話に出ない場合は部屋までやってきます。
「家におったんか。心配するやん。」
「あのさ・・・・今、夜中やけど????」
不愉快ですよね。
寝ているところを起こされるのが1番不愉快です。
翌日仕事の主人も居ますし・・・・あまり看過できない症状なのです。
昔、義父の時もこれが原因で施設にお世話になることを考え始めました。
毎日・毎晩続けば、確実にノイローゼになります。
頼れるのは「薬物」・・・が1番手っ取り早いんでしょうけど、取り敢えずはデイサービスで程良く疲れてもらうこと。
昼に溜めた疲労が、身体や脳の状態を通常に近付けてくれるでしょうから。
ただそれも正直、功を奏するのはある一定の期間だけです。
次第にこれらの症状も日常化してくるので、その頃になれば「施設」への入所も視野に入れた方がよいと思われます。
でないと、こちらが早々にくたばる。
皆さんもお解りだと思いますが、睡眠不足のストレスは本当に辛いです。
些細な事で苛ついて、夫婦間、家族間もどんどん悪くなっていきます。
認知症の嫌なところは、こういうところにあるんだろうなと思います。
蓄積されるストレスが家庭を不和にしてしまう・・・
人間誰しも、テレビや本で学んだところで、感情的な衝動からは逃れる事が出来ません。
苛つくし、時には破壊的な気持ちになってしまう。
・・・・・・・・・・・・なら、どうすればいいのか。
人(プロ)を、行政を、可能な限り頼ることしかないんです。
とはいえ、そう単純な問題でもないわけですが。
まずは出来る事から。
デイサービスは徐々に増やしていく予定です。
理想は週に三回。
あくまで理想ですが。
『人の話を最後まで聞かない』
これは個人の性格によるものですが、認知症はそれをよりひどくさせます。
あちらこちらに脱線し、まともな会話が出来ない。
『理解能力の欠如』
話す内容を理解できず、結局同じ質問を繰り返す。
介護者にとって辛い現象の一つです。
『不安から目を反らし、現実を見ない』
いつまでも自分だけは大丈夫だと思いこむ、一番厄介な問題です。
ムカつきます。
『認知症を軽視している』
これは一つの回避行動かもしれません。
“自分はそうはならない”と強く信じている傾向があります。
(※性格に左右されます)
『面倒な話になると耳を閉ざす』
話しても無駄だと分かります。
むしろ話をすることで、より被害が広がります。(こちらのメンタルがボロボロに)
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アリセプト自体は、これらの症状を和らげてくれるわけではありません。
ただ、前向きかつ行動的に生活するための補助的役割です。
(義父の時もそうでした)
───元気でちょっと面倒な老人が家庭に一人いる。
これだけ聞けばよくある話ですよね。
そう、よくある話なんです。
殺意を感じるほど面倒かどうかだけの問題です。(自分の理性が頼りかな)
「長生きするのも面倒や」
昨日の父の言葉。
『介護する人間はもっと面倒やよ』
私の本音。
果たして「幸せな介護」って……この世に存在するんですかね?