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卯月の「介護なんて大嫌い」

85歳実父の介護ブログ
(アルツハイマー型認知症)

入院から一週間

2019年05月01日 09時39分41秒 | 入院

 

ようやく・・・少し落ち着いてきた様子の父。
それでも夜の眠りは浅そうで、日中、眠そうにしている姿が見受けられます。

ご飯はいつもしっかり完食。
味についても文句は言ってません。

見舞いにおやつやお茶を持っていけば、嬉しそうに食べています。
それよりも私たちが見舞うことに意味があるのでしょうけれど。

ほぼ毎日見舞っているのですが、なかなか大変な仕事です。
同じ質問を繰り返す父に、仏のような心で接する私たち。(笑)
それもこれも、入院していてくれるからこそ・・・ですね。

テレビの部屋(大広間)にはあまり行っていないようで、毎日暇だとぼやいていますが、
それでも穏やかに過ごしてくれるならそれに超したことはありません。

父も今月末で85歳。

「ちょっと長生きしすぎたかな・・・・・」

と洩らす言葉に

「そうかもしれんね」

とあっさり答える娘でした。


眠れない夜

2019年04月26日 11時13分17秒 | 入院


入院四日目。
可能な限り毎日の見舞いを心がけ、必ず家でお茶を淹れ、お菓子を持って行くことにしている。

昨日もそうだったが、私が見舞う時、父はほぼ寝ていて、(午前中)ちなみに今日は足下を頭にし、枕抜きで横たわっていた。
恐らくは夜、混乱し、枕を机の上に片づけたのだろう。
もしくは何かと勘違いして、払いのけたのか。
どちらにせよ、眠らぬままおかしなアクションを起こしているに違いない。

父に尋ねれば、「うーん。そう言えば夜、あんまり寝れてないなぁ」と答える為、“おや自覚があるのか”と驚いた。
家で同じ質問をしても、「よく寝てる」と素知らぬ顔で答えていたくせに。

今のところ、薬の効果は見あたらない。
エビリファイは入院当日に中止されている。

じわじわ、ジリジリ

どのくらいの時間をかけ、まともに眠れるようになるのか。
お医者様に期待するほかないのだろう。




変化

2019年04月24日 11時08分41秒 | 入院
※コメントありがとうございます。後ほどお返事します!





昨日は急激に色々動いた。
まずは午前中、予約していたMRIの検査を済ませる。



しかし夕べ、あまり寝ていない父は「なんか疲れたな。」「眠たいな。」としきりに連呼。
私だって疲れとるわい!と思いながらも、待合室で診察の順番を待つ。

私自身、気圧のせいか、とにかく頭痛が激しくて、割れるように痛み、頭を抱えて塞ぎこんでいるところ、父に何度も話しかけられ「頼むから黙ってくれ!」と懇願した。 

待つこと約1時間。←予定をオーバー
ようやく番号を呼ばれ、いつもの主治医と対面。

「最近、如何ですか?」

「この二ヶ月地獄でした!」

即答する私。
興味深げに話を聞いてくる先生に、とにかく色んな事を暴露した。

ぐっすり眠りたいのは父だけではない。
私たち家族も一緒。
このままではショートステイも受け入れてもらえない。

切々と語り、疲れ切った生活をアピールする。

すると、そこに用意された選択肢は二つだった。

「もう少しよく眠れる薬に変え、自宅で様子見。」

「即入院で、薬の調整を試す。」

いつもよりはっきり尋ねられた。
その選択肢を聞いて、即答できなかった私は自分に驚いた。

眠りたい
父の妄想や幻視から解放されたい
気ぜわしさから逃げたい

考えていた逃げ道が今、目の前に示されたというのに、私は即答できなかったのだ。
これは本当に不思議で、しかしさっきまでの割れるような頭痛は波が引くように去っていった。
どんな薬よりもよく効いたと思う。

隣にいる父に尋ねる。

でももちろん、父がそれを本気で望むわけはないし、先生はあくまで『私』に対して質問しているのだ。

フルスピードで考えた挙げ句、私は自分の楽な生活を選んだ。
もちろん胸は苦しかった。
全て想定してきたこととはいえ、楽になるために入院させることに抵抗を感じた。

でも、楽になりたかった。
これが一番大きな理由だ。

「入院でおねがいします。」

 

そこからは淡々と物事が進み、数時間後には入院着を着た父が、病棟のベッドに座っていた。

心電図
レントゲン
血液検査
入院説明
書類へのサイン

全てが終わる頃、三時半を過ぎていたように思う。

結局は一旦家に帰り、着替え(下着など)を持って、再度病院にやってきたのだが、父はやはり不安そうに、「次はいつくるんや?」と尋ねてきた。

「明日くるよ。だから、よくねーや。」


昨日は私の誕生日でもあり、結婚記念日でもあった。
夜は主人の予約してくれた店で美味しいディナーを楽しんだ。
とても満足できる内容で、本当に嬉しかった。

しかし、心の奥底に沈殿した「自分勝手な罪悪感」だけは、最後まで消えることがなかった。



※ちなみに検査の結果「おそらくはアルツハイマー型認知症で間違いないだろう」ということでした。