インド製薬大手サン・ファーマが株式交換により、第一三共のインド子会社ランバクシーを吸収合併する手続きが完了したという記事。第一三共は子会社合併差益(税効果考慮前)として約3,400億円を計上する見込み。
「吸収合併の完了により、今後ランバクシーは、インドの証券取引所において上場廃止となる。合併比率は、ランバクシーの株式1に対し、サン・ファーマの株式0.8。第一三共はランバクシーの株式の約63.4%を保有しているが、現時点での概算では、子会社合併差益(税効果考慮前)として約3,400億円が発生する見込み。この差益並びにランバクシー・グループの最終損益は、第一三共の2015年3月期の連結業績において非継続事業に係わる損益として計上される予定。」
当サイトの関連記事(2014年4月)
その2(2009年1月)
第一三共は、2009年3月期で3500億円ののれん減損処理をしています。今回の株式交換でだいぶ挽回したということでしょうか。2009年より為替が円安になっているので、合併による利益が膨らんだのかもしれません。
サン・ファーマと当社子会社のランバクシーの合併完了に関するお知らせ(PDFファイル)
(この会社は自社のホームページには適時情報を掲載しない方針のようです。)
一方こちらの会社はインドからなかなか撤退できないようです。
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NTTドコモのインド撤退交渉、中銀がタタの株取得案を却下(ロイター)
「NTTドコモ・・・がインド携帯事業からの撤退を求めている問題で、インド複合企業タタ・グループの持ち株会社タタ・サンズ[TATAS.UL]は24日、ドコモとの合弁、タタ・テレサービシズ[TATASL.UL]のドコモ保有株を取得する案をインド準備銀行(中央銀行)が却下したと明らかにした。」
「タタ・サンズによると、 中銀はインドの外国為替管理法に準じていないため株式取得案を承認できないとし、「いかなる株式取得も現在の公正価値で行うべき」との見解を示した。」
中央銀行からすると、外国資本から時価を超える金額で何か買うというのは、資金が外国に不当に流出することだから、認められないということなのでしょうか。
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