「DMMビットコイン」廃業へ 5月に482億円相当が不正流出 口座などはSBI VCトレードに移管
DMM.comグループのDMM Bitcoinが廃業するという記事。口座と預かり資産はSBI VCトレードに移管するそうです。
ビットコイン不正流出事件の影響です。
「同社を巡っては、当時のレートで482億円相当のビットコイン(4502.9BTC)の不正流出が5月末に発覚。顧客の資産保護のため、同グループ会社からの支援などにより、6月には550億円分のビットコイン調達を完了していた。」
財務局から処分を受けています。
「9月には関東財務局がDMM Bitcoinに対し、業務改善命令を発出。同社では業務開始以降、システムを統括管理する役員を配置しないまま、情報セキュリティ管理などの権限を一部の者に集中。システムリスク管理部門として自らモニタリングさせていたことから、管理体制などを問題視。
暗号資産の流出リスクへの対応に関しても、ビットコインの所有者であることを証明する暗号コード「秘密鍵」を一括で管理。金融庁の出すガイドラインに反する取り扱いであると認識したまま、その取り扱いを継続していたという。この他にも不適切な体制、対応があったことから、関東財務局では「今回の流出事案についての具体的な事実関係及び根本原因の分析・究明」「適正かつ確実な業務運営の確保」などを命令していた。」
せっかく成人向け商品でこつこつ稼いで大きくなったのに、さほど儲かっているとも思えない事業における事故(あるいは不正?)で多額の損失を被ったわけですから、ここで見切りをつけるのも経営判断なのでしょう。
不正流出のDMMビットコイン 顧客資産移管し事業廃止へ(NHK)
【重要】口座及び預かり資産のSBI VCトレードへの移管に向けた基本合意について(DMM Bitcoin)
「株式会社DMM Bitcoinは、2024年11月29日、当社お客さまの口座及び預かり資産をSBI VCトレード株式会社へ移管することについて、両社間で合意したことをお知らせいたします。
2024年5月31日に発生した暗号資産の不正流出に関し、当社は調査を続けております。この間、暗号資産の出庫処理や現物暗号資産の買い注文の受付などのサービスの利用を制限して参りましたが、このような状況が長引くことは、お客さまの利便性を大きく損なうと判断いたしました。
こうした状況を踏まえ、お客さま保護を最優先に考え、当社に開設済みの口座及び預かり資産を他社に移管する決定をいたしました。長期間ご迷惑をおかけし本当に申し訳ございませんでした。
これに伴い、移管完了後、当社は事業を廃止する予定です。」
調査は続けているとはいうものの、結局、不正流出の原因はわからずじまいということでしょうか。
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不正流出のDMMビットコインが廃業へ SBI系に資産譲渡https://t.co/MKCbEi7GKk
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) December 1, 2024