オウケイウェイヴ(名証ネクスト)のプレスリリース。
4月 19 日に開示した「債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ」(ポンジスキームにひっかかったことをはじめて開示したもの)の記載内容に誤りがあったため、訂正するとのことです。
訂正前の開示では、4月18日に資金預け先の弁護士から通知があったとされていましたが、それより相当早く、赤信号が出ていたようです。
「2022年3月24日に当該取引先から払戻しを期限の同年3月末日から4月18日以降に分割して支払うこととしたい依頼を受けましたが、当社は電話で予定通り3月末の払戻しを依頼しました。同月28日及び29日に当該取引先から資金運用に係る取引報告書を受領し、電話にて資金運用に係る利益の確認及び当社が業績予想修正を発表するが問題ないか改めて確認し、社外取締役からも当該取引先に同時に確認した上、2022年3月30日に業績予想を修正しました。なお社外取締役は、2022年3月30日に当該取引先の顧客から当該取引先の投資実態が架空であり資金が枯渇していると聞いていましたが、当該取引先からは分割して当社へ支払う旨を聞いていました。そして、当該取引先からは払戻し期限の2022年3月31日までに一切の入金が無く、同年4月1日に、改めて分割でもよいので同月18日以降の入金を依頼しましたが、当該取引先からは入金がありませんでした。
2022年4月11日には当該取引先の依頼を受けた代理人弁護士から電話で、当該取引先が法的整理を行う方針であり、その債務整理を受任した旨を伝えられ、メールでの送付では無く正式な書面での通知の送付を依頼しました。同月15日には当該受任通知が当社に送付されたものの、当社は郵便受取対応者が席を外していたため受け取ることができず、同月18日11:56に当該受任通知を受領しました。 」
3月24日には、すでに異常を感知していたことになります。
4月11日には、先方の弁護士から連絡があったのに、いろいろ言い訳はしていますが、そこから1週間も開示を伸ばしています。
また、3月30日の段階で、少なくとも社外取締役は、詐欺を知っていたわけですが、その3月30日に業績予想の上方修正の開示を行っています。
(2022/3/30)業績予想の修正に関するお知らせ(オウケイウェイヴ)
この3月30日の開示では、通期の予想を黒字に変更しています。
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この会社は、詐欺に引っかかったというだけではなく、この会社自体が詐欺的開示を行って、投資家を欺いていたということになるのでしょう。