有名なブログでも紹介されていた事件ですが、大阪府池田市の市長が第三者委員会の報告書に「逆ギレ」しているという記事。
「土木工事会社社長との不明朗な高級車のやり取りが問題視された大阪府池田市の小南修身(おさみ)市長(66)が“逆ギレ”している。疑惑の舞台になった市の外郭団体「市公共施設管理公社」と土木工事会社との契約実態を検証する第三者委員会が6月、市長発言が発注に影響を与えた可能性を報告書で指摘したからだ。」
「「裁判所でもないのにどうしてそんな判定ができるのか」
6月28日夕、池田市役所3階。市議会の休憩時間に報道陣の取材に応じた小南市長は顔を紅潮させてこうまくし立てた。
怒りの矛先は、この日午前に第三者委が調査結果をまとめ、市に提出した55ページに及ぶ報告書の内容だ。問題の土木工事会社について市長が公社側に“口利き”したとされる疑惑について「(土木工事会社への)発注を直接指示していないとしても、参考のために意見を聞くよう言われたことから、公社が発注先を決定したと判断される」と記載。市長に対して「すべての事実関係を明らかにするのが当然の責務」と注文をつけた。
報告書の提出直後こそ「内容を見ていないが尊重するところは尊重したい」と当たり障りのない感想を述べていたが、この日の夕方になって態度が一変。激しい口調で第三者委にかみついた。
「第三者委は公社の契約を検証するもの。(責任を問う)役割とは違う」
「委員は想像を書くべきではない」
「証拠はあるのか」」
「市長の怒りの理由は、第三者委がまとめた報告書で自らの主張がことごとく退けられたことにある。」
「・・・食い違う双方の証言。第三者委が職員に軍配を上げたのは報告書の内容が示す通り。会長を務めた神戸大の岡部孝好名誉教授は「職員が嘘をついているとは思えない」と述べた。」
マスコミ報道の対象となる地方自治体でもこうなのですから、一般の上場企業の第三者委員会も、幹部に対しては、きっと弱いものなのでしょう。取締役会や監査役会がしっかりしていれば意味があるのでしょうが、そもそもそういう会社なら第三者委員会に依頼しなければならないほどの不祥事は起きにくいともいえます。
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