兵庫県尼崎市の委託先「BIPROGY」(旧社名は日本ユニシス)の関係社員が、全市民46万人分の個人情報が入ったUSBメモリを紛失したという記事。(その後、発見されました。)
「関係社員は21日、臨時特別給付金コールセンターで行われたデータ移管作業の際に、必要なデータをUSBメモリに保存し、カバンに入れて持ち出した。移管作業の完了後、同関係社員はUSBメモリを持ったまま飲食店で食事や飲酒をし、帰宅後にカバンの紛失に気付いた。」
尼崎市のUSB かばんの中のスマホ位置情報が発見の決め手に パスワード変更の「形跡なし」(神戸新聞)
「大阪府吹田市のマンション敷地内で、USBメモリーが入っていたかばんごと見つかったという。マンションは、本人が22日夜に飲食した居酒屋から離れた場所にあるが、本人は当時、泥酔していたとみられ、置いた記憶がないという。」
尼崎市USBメモリ紛失事件でBIPROGYが謝罪 株価は一時100円近く下落(Itmedia)
兵庫・尼崎 紛失USB発見、情報流出の有無調査へ(日経)
「市などによると、メモリーを紛失したのは、市から新型コロナウイルスの給付金支給業務を受託していたBIPROGY(ビプロジー)関西支社(大阪市)の再委託先社員。大阪府吹田市の居酒屋で飲酒後に帰宅する際、メモリーが入ったかばんの紛失に気づき、22日に大阪府警吹田署に遺失物届を出した。
再委託先は同署に盗難届を提出したうえで、改めて署員と同行して周辺を探索。一緒に紛失していたスマートフォンの位置情報を携帯会社に照会するなどした結果、24日正午前、居酒屋から少し離れた吹田市のマンションの敷地内で、特徴の似たかばんを発見した。
中にはUSBメモリーが入っており、なくしたかばんと確認。ビプロジー側が調べたところ、メモリーはかばんにしまった時と変わらない状態で、パスワードが変更されたり、データの暗号化が解除されたりした痕跡はなかったという。」
よほど酔っていたのでしょう。
そういえば、最近は、監査法人職員がPCやUSBメモリを紛失したといった発表はありませんが、実態はどうなのでしょう。
・職員の意識向上により、PC紛失はなくなった。
・紛失はあるが、GPSなどで100%早期発見できている。
・PCにデータを残せないようになっているので、PC紛失によるデータ漏洩のリスクがゼロになった。
・紛失がわかったら、リモート操作で100%データを即時削除できる仕組みになっている。
・USBメモリは業務での使用を禁止している。
・紛失が多すぎて関心が薄くなった。(新型コロナの感染者発生を発表しなくなったのと同じ)
といった状況が考えられますが...
会計士協会でも、情報セキュリティの指針やそのQ&Aを出しており、参考になると思われますが、実態調査的なものは見当たりません。
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「IT委員会研究報告第34号「IT委員会実務指針第4号「公認会計士業務における情報セキュリティの指針」Q&A」の改正」の公表について(日本公認会計士協会)
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