会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ソフトバンク、5000億円上限に自社株取得へ-過去最大(ブルームバーグより)

ソフトバンク、5000億円上限に自社株取得へ-過去最大

ソフトバンクグループが、5000億円を上限に自社株買いを行うという記事。

「ソフトバンクグループは15日、5000億円を上限に自社株買いを行うと発表した。同社の自社株買いとしては過去最大。新たな負債ではなく、保有資産の売却資金や手元資金を充てる

発表資料によると、取得する株式数の上限は発行済み株式(自己株式を除く)の14.2%に当たる1億6700万株で、期間は16日から2017年2月15日の1年間。広報担当の小寺裕恵氏によれば、取得後に消却するか保有するかは未定で「資金調達のため今後、追加で資産売却を行う可能性がある」という。

積極的な買収策で会社を拡大してきたソフトバンクの孫正義社長だが、株価は14年初頭に9000円を超えたのを最後に伸び悩み、今年に入り米子会社スプリント買収前を下回る水準が続いていた。15日の終値は4400円となり、ソフトバンクの時価総額は保有する株式の価値を下回る状態となっている。」

株価が下がった時に自社株買いをするのは理屈どおりなのでしょう。

MBOを検討していたそうです。

「ソフトバンクの自社株買いは5度目で、昨年8月にも1200億円分の取引を行った。ニケシュ・アローラ副社長は約600億円に相当する自社株を購入している。また複数の関係者によれば、孫社長は昨年、経営陣による自社買収(MBO)のための資金調達について海外の出資候補者と協議したが、条件面で折り合えず断念した。」

「断念した」とはありますが、大きな金額で自社株買いをやっておけば、将来MBOをやる場合にもやりやすいのでしょうか。

ソフトバンクグループのプレスリリース。

自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得)

「自己株式の取得を行う理由」は、「経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するため」とのことです。多くの場合に使えそうな理由です。
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