IFRS導入済み企業と導入予定の企業が合わせて102社となり、100社を突破したという記事。
「日本の会計基準には主に日本基準、米国会計基準、IFRSの3つがある。IFRSは10年3月期から可能となった。
国内の上場企業の9割超が現在も日本基準を採用しているが、「海外の同業と同じ基準で業績を比較できる」(電通の中本祥一副社長)などの理由で、グローバル企業を中心にIFRSも徐々に増えている。M&A(合併・買収)の際に発生する「のれん」の償却費用が必要でないことも導入を後押ししている。」
修正国際基準は適用企業ゼロで「主に」に含まれていないようです。
記事によるとIFRS採用企業は、時価総額の約2割だそうです。
しかし、全く採用がない業種もあります。
「ただ業種別に見ると電力や銀行の採用が1社もなく、業種の広がりが今後の課題となりそうだ。」
これは日本の監督当局が決算をコントロールできなくなるから、あるいはIFRSを理解できないからでしょう。
銀行に関しては、メガバンクなどは海外で上場しているわけですから、本来ならすぐにIFRSに移行できる銀行もあるはずです。
電力に関しては、本サイトで何度もふれているように、東京電力の実質7兆円の粉飾決算や、原発廃炉の会計処理など、IFRSに移行するとどうなるかわからない爆弾を抱えているので、移行できないのでしょう。
IFRS適用企業の内訳はこちら。
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IFRS適用済・適用決定会社一覧(JPX)
本日(2月16日)現在で、102社(うち適用済み71社)となっています。
日経記事でふれている住友ゴムの決算説明資料より。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/1c/dd20042c0195d36256fccb574b304847.png)
http://www.srigroup.co.jp/data/open/cnt/3/6526/1/2015_end_setsumei.pdf