NFKホールディングス(旧日本ファーネス工業)が、投資事業組合への出資金の整理損約10億円の計上により、2007年3月期の連結最終損益が3億5000万円の赤字になる見込みという記事。
同社プレスリリース(PDFファイル)
記事にも書かれていますが、同社は2004年9月に新株予約権の発行により32億円資金調達し、そのうち16億円をFS投資事業組合というところに投資しています。16億円のうち、今年3月決算で5億円評価減し、9月中間期で残った簿価のほとんどを整理損として特別損失計上するようです。これは、投資事業組合への出資の全額解約によるものとのことですが、結局、16億円投資して何も残らなかったことになります。
この会社がどうなのかはよくわかりませんが、新株や新株予約権の発行により資金調達し、それが、いつの間にか本業と関係のない投資につぎ込まれ、消えてなくなるというケースは、珍しくありません。
カネの流れを突き止めないと実態はわからないままです。プレスリリースによると、監査法人からいろいろと参考意見を受けているようです。後日、説明されるということですから期待しましょう。
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