アルテリア・ネットワークス(東証1部上場)のプレスリリース。
独禁法違反の可能性のある行為が発覚したため、6月27日に予定している定時株主総会における「計算書類報告」を断念し、別途開催する継続会(開催日未定)にて報告するとのことです。
「当社は、2019 年4月 16 日付け「当社における独禁法違反の可能性のある行為について」にてお知らせしたとおり、当社及び当社子会社である株式会社つなぐネットコミュニケーションズ(以下「TNC」といいます。)におきまして、TNC の競合他社との間で、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(以下「独禁法」といいます。)に違反する可能性のある行為(以下「本件行為」といいます。)を行った疑いがあることを把握いたしました。」
「当社としては、決算関連手続きとして第三者委員会による調査の結果を踏まえて、決算への影響の有無を確認する必要があると考えているところ、現在、第三者委員会による調査を行っている状況であるため、決算関連手続きが完了しておりません。
以上のことから、当社は、本総会において第 4 期決算報告をご報告することを断念せざるを得ないものと判断いたしました。」
会計数値に直接影響のある会計不正疑惑であれば、当然、決算確定は延期すべきですが、このケースは、プレスリリースを読む限りでは、会計数値への影響は間接的と思われます(課徴金が損失となるなど?)。厳しめの対応かもしれません。
丸紅子会社で独禁法違反の疑い=アルテリア・ネットワークス、川上社長辞任(4月16日)(時事)
「丸紅は16日、東証1部に上場する子会社アルテリア・ネットワークスで独禁法違反の疑いがある行為が見つかったと発表した。アルテリアの川上潤社長は同日付で引責辞任し、後任には丸紅出身の非常勤取締役株本幸二氏が就いた。」
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