企業会計基準委員会の「IFRSのエンドースメントに関する作業部会」が、2月5日の会議で、日本版IFRS「修正国際基準(JMIS)」(公開草案)へのコメント対応の議論を一通り終了したという記事。
「結果的に公開草案からは、文言の変更はあるものの大幅な修正はなく、公開される見込みとなった。一方、作業部会では修正国際基準の適用時期について、「2015年4月1日以降に始まる会計年度の期首から」となる方針が示された。この点について2月6日に実施されたASBJ親委員会では大きな異論は出なかったことから、修正国際基準の正式版が近日中に公開される見通しとなった。」
適用時期は、今年4月からの会計期間といういうことで、企業側の準備は大丈夫なのかという点が気にかかりますが、「任意適用というのを考慮してなるべく早いタイミングを考えた」のだそうです。
(実際に今年4月から適用する企業はほとんどないと見込んでいるのかもしれません。)
今回の修正国際基準は、2012年末までに公開されたIFRSの各基準が対象となっており、それ以降の基準についても、今後作業を進めるそうです。収益認識など大きな基準が残っており、それらの扱い次第で、修正国際基準の姿はかなり変わることになりそうです。
「現時点でエンドースメントされていない基準の中には、企業の売上高の考え方を示した「収益認識」について規定している「IFRS第15号」などが含まれる。作業部会の参加者からは「今後のエンドースメント作業は急いだほうがいい」という意見が出る一方で、「影響が大きいので慎重な議論が必要になる」との見解もあった。」
2月6日の企業会計基準委員会でも議論されています。最終議決までは至っていないようです。
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