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「オウケイウェイヴ」大揺れ!巨額資金流出で創業者と役員が訴えられた(日刊ゲンダイより)

日本最大級Q&Aサイト「オウケイウェイヴ」大揺れ!巨額資金流出で創業者と役員が訴えられた

オウケイウェイヴ(名証ネクスト)で起きた、巨額の資金をポンジスキームにだまし取られたという疑惑を取りあげた記事。今までの経緯なども含めて書いています。

巨額資金を預けていた先は...

「オ社の資金運用を委託されていたA社とその関連会社には、株式指数先物・オプション取引を除き、運用の実態がないこと。さらに、投資ファンドに必要な金融商品取引業の登録がされていなかったことが判明している。

また、A社は大手証券会社から値上がりが期待できるIPO(新規株式公開)の特別枠を割り当てられていると投資家に説明。それを口実に投資家を勧誘してきたが、実際はそうした事実はなく、IPO株投資が実行された形跡は確認されていない

つまり、運用の際に高利回りを約束し、投資家への利払いや解約金の支払いを、新たに勧誘した投資家の資金によって賄う詐欺的手法「ポンジスキーム」であった疑いが強い。」

出資に反対した役員もいたそうです。それだけあやしい投資案件だったのでしょう。

「関係者によると、オ社がA社に初めて投資を委託した際の取締役会では、取締役1名と監査役1名がA社への投資に反対し、現在、その2名ともオ社の役職を退任しているという。」

オウケイウェイヴの創業者(B氏)と社外取締役(C氏)(元・金融庁証券取引等監視委員会事務局長ではない方)は、資金の預け先から訴訟を起こされているそうです。

「訴状によると、C氏は多くの投資家をA社に勧誘。C氏が社外取締役を務めるオ社も勧誘されたうちの1社と記されている。

さらに、創業者B氏が社長を務める会社に2200万円、C氏個人とC氏が社長を務める会社、そしてA社代表の知人D氏個人とD氏が社長を務める会社に、営業支援や紹介料の名目で複数回にわたり計15億5084万円以上のカネがA社から不正に送金されたためとしている。」

会社の広報のコメント。

「「(創業者B氏、社外取締役C氏への)訴訟については認識しておりますが、訴状がこちらに送られていないため、内容までは確認できておりません。現在、調査委員会を立ち上げ事実関係を調査している最中で、A社への訴訟や(今回の投資に関与している)当社関係者の責任の所在追及に関しては調査結果で詳細が明らかになった後、対応していく予定です」(オ社広報担当者)

資金の預け先には資金はほとんど残されていないそうです。

「現在、A社の法的整理を進めている「狛・小野グローカル法律事務所」の山中眞人弁護士によると、A社の銀行口座にはオ社をはじめとする投資家から募った資金はほぼ残されていないとのこと。」

誤送金をネコババしてネットカジノで使い果たしたといっている4630万円男もひどいですが、上場会社のカネ(投資家のカネということになる)を、あやしい投資につぎ込んでしまった責任も重いでしょう。
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