ナイスを除いて、監査報酬が低めの会社(1千万円台)のようです。
まず、大手監査法人間の交代。
1.バルテス(東証マザーズ)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
トーマツ→あずさ、の交代です。
関与年数が長期ということを理由として挙げています。
「現会計監査人とは良好な関係を築いてまいりましたが、当社の上場以前の期間も含めると関与年数が長期に渡ること、異なる視点による意見を取り入れたいことから、新たな会計監査人を選任するに妥当な時期と考えたものであります。」
大手監査法人からの交代。
2.オリエンタルチエン工業(東証2部)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→仰星監査法人、の交代です。
現監査人から監査報酬増額要請があったそうです。
「当社は、同監査法人より、弊社の監査工数増加を理由に、第 102 期以降の監査報酬の増額要請を受けました。これを契機に、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性を検討してまいりましたが、現会計監査人の監査継続年数が長期にわたることから総合的に勘案した結果、会計監査人を見直すこととし、新たに仰星監査法人を会計監査人として選任するものであります。 」
3.クラスターテクノロジー(ジャスダック)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
新日本→清友監査法人、の交代です。
監査継続期間と監査報酬などを理由に挙げています。
「監査等委員会は、当社の事業規模に適した監査対応と監査報酬の水準について、以前より他の監査法人と比較検討してまいりましたが、現会計監査人は上場以前の期間も含めると長期にわたること、また、監査報酬の改定に鑑み、その後任として新たに清友監査法人を会計監査人として選任するものであります。」
中小監査法人間の交代。
4.ナイス(旧すてきナイスグループ)(東証1部)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
監査法人原会計事務所→UHY東京監査法人、の交代です。
昨年、不正会計問題が起きていました。
「当社は、株式会社東京証券取引所から 2019 年 9 月 20 日付で「特設注意市場銘柄」の指定を受け、2020 年 1 月 29 日付で開示いたしました「改善計画・状況報告書」に則り、コーポレート・ガバナンス体制の再構築に取り組んでおります。その改善施策として、管理部門の組織改編、監査役と社外役員による監査・監督機能の強化、内部監査室の設置及び内部監査体制の強化等を推進しておりますが、コーポレート・ガバナンス体制のさらなる強化を図るべく、監査体制の刷新の一環として、会計監査人につきましても新たな会計監査人を選任することといたしました。」
当サイトの関連記事(すてきナイス不正会計関連記事について)
5.KVK(ジャスダック)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
監査法人アンビシャス→監査法人コスモス、の交代です。
継続監査年数などを理由に挙げています。
「監査役会は、現監査法人の継続監査年数が14 年と長期にわたっていることから、新たな視点での監査が期待できることを重視して、このたび上記3. の理由により新たに監査法人コスモスを会計監査人として選任するものであります。」
「監査役会が監査法人コスモスを会計監査人の候補者とした理由は、 同監査法人の品質管理体制、 独立性、監査活動の実施体制および監査報酬の水準等を総合的に勘案した結果、 当社の会計監査が適正かつ妥当に行われることを確保する体制を備えているものと判断したためであります。」
「退任する公認会計士等の就任年月日」について、「再任」と「新任」の両方書いているのは親切です。この例の場合、再任は2019年6月21 日で、新任は2006 年8月18 日とのことです。
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