ソフトバンクグループが従業員らに最大200億ドル(約2兆1千億円)を融資して、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の2号ファンドに出資させる計画だという記事。「従業員ら」といっても経営陣が含まれているようです。
「ソフトバンクGは7月下旬にビジョン・ファンドの第2号ファンドを立ち上げると発表した。ファンドの規模は1080億ドル(約11兆7千億円)でそのうち380億ドルをソフトバンクGが出資。米マイクロソフトやアップル、世界各国の金融機関なども資金を拠出するとした上で「本ファンドの経営陣など」も出資者に名を連ねるとしている。
ソフトバンクGは具体的な対象者を公表していないが、ビジョン・ファンドの第1号でも、経営陣などに対する「インセンティブ・スキーム」として50億ドルが同社の出資分に含まれていると説明している。」
ソフトバンク、新ファンド出資で従業員に最大2兆円超融資へ(WSJ)
「事情に詳しい関係者によると、同社は孫氏を含む従業員らが第2弾の「ビジョン・ファンド」へ出資するために、最大200億ドル(約2兆1300億円)を融資することを計画。孫氏自身がその金額の半分以上を負担する可能性があるという。」
「従業員による出資金200億ドルは、新ファンドが計画している調達額の5分の1に当たる。ソフトバンク自体も新ファンドに380億ドルを出資するため、同社の出資が調達予定額の半分以上を占める可能性がある。ファンドスポンサーとしては極めて異例といえる。」
もし本当だとしたら、史上最大級の関連当事者取引ということになりそうです。ファンドへの出資金を200億ドル融資の担保にするのでしょうから、ファンドへの出資のリスクは、それだけ増えることになるのでしょう。
ソフトバンクG株、1年9カ月ぶりの7日連続安に-ウーバー最安値(ブルームバーグ)
ウーバー、4-6月期は52億ドルの赤字-売上高は市場予想下回る(ブルームバーグ)
従業員らへの融資についてはふれていませんが...
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ソフトバンク、22兆円ファンドの破壊力と不安
さらなる飛躍の幕開けか、暴走の始まりか(東洋経済)
「SBGは8月7日の決算説明会で、2号ファンドの全貌も明らかにした。想定している投資先は1号と同様、AI関連のユニコーンだ。投資規模は基本合意したものだけでも1080億ドル(約11.7兆円)に上る。主な出資者は米アップルや米マイクロソフト、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業、日本の金融機関など。SBG自身も380億ドル(約4兆円)を出資する。
サウジアラビアなど1号ファンドの出資者とも交渉を継続しており、規模は1号ファンドより大きく膨らむという。2号との合計で少なくとも総額22兆円になり、「米シリコンバレーのVCが1995年から現在までに投資した累計額に匹敵する」(孫氏)。」
「柳井氏は、6月の株主総会で「(孫氏は)行きすぎると転ぶ」「株主から勇気をもらいすぎると暴走しかねない」とクギを刺した。」
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