南山学園という学校法人が、デリバティブ取引をすべて解約したという記事。損失の累計が229億円に上っています
「南山大などを運営する南山学園(名古屋市昭和区)は20日、2008年のリーマン・ショックにより巨額の損失を出したデリバティブ(金融派生商品)取引の契約をすべて解除したと発表した。取引を始めた05~12年度の損失額の累計は229億円に上った。
南山学園は、17年度をめどに契約を解除する「収束計画」を立てたが、借入金や自己資金を充てて前倒しで全契約を解除した。・・・」
「収束計画」というと聞こえはいいですが、要するに、デリバティブ取引を継続していたということでしょう。それにより損失が拡大してしまった可能性があります。
デリバティブ取引契約の解除について(PDFファイル)
「契約解除額約59 億円を含め、2012 年度の損失額合計は約61 億円となり、その結果、デリバティブ取引を開始した2005 年度から2012 年度までの損失額累計は、約229 億円となりました。なお、これらの損失は、2008 年度以降の新たな取引によるものではありません。」
時価会計ではないようですので、当期まで損失を先送りしていたことになります。
「4.資産運用問題総括委員会について
この委員会は、資産運用に係る問題の発生から、その後の対応について、外部有識者等により総括することを目的として設置いたしました。委員会からの報告を待って、今後の対応等を検討してまいります。」
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