会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

平成21年3月決算会社に係る内部統制報告書の提出状況について

平成21年3月決算会社に係る内部統制報告書の提出状況について

金融庁は、内部統制報告制度が最初に適用になった2009年3月決算の会社に係る内部統制報告書の提出状況を7月7日に公表しました。

2,670社(任意提出を含む)のうち、「重要な欠陥があり、内部統制は有効でない」という評価結果が56社(2.1%)、「内部統制の評価結果を表明できない」というものが9社(0,3%)となっています。

「重要な欠陥」と判断した理由として内部統制報告書に記載された例が、全社的な内部統制、決算・財務報告プロセス、重要な業務プロセスの3つに分類されて紹介されています。

2009.07.01 企業の不正リスク実態調査(トーマツのサイトより)

一方、トーマツのアンケート調査によれば、回答企業の2割(21%)で不正が発生していたそうです。重要性基準、内部統制の限界(内部統制が適切に整備運用されていても不正を100%防止することはできない)などで、21%と2.1%が直接むすびつくわけではありませんが、2.1%というのが氷山の一角であるということはいえそうです。
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