「エフオーアイ」の粉飾事件に関連して、上場時の主幹事であったみずほ証券に、株主が損害賠償を求めた訴訟で、最高裁が賠償責任を否定した2審判決を見直す可能性があるという記事。
「上場企業の粉飾決算で損失を受けた株主約200人が、株の売り出しで中心的な役割を担う主幹事のみずほ証券に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は6日、弁論を11月17日に開くと決めた。約3千万円の賠償を命じた1審判決を取り消し、みずほ証券の責任を否定した2審東京高裁判決を見直す可能性がある。」
「1、2審判決によると、半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」は21年11月に東証マザーズに上場したが、売り上げの97%が架空だったことが発覚し、22年6月に上場廃止となった。」
みずほ証券の免責、判断見直しか 粉飾訴訟で最高裁(日経)
「金融商品取引法は、虚偽記載のある書類を用いて株を募集した証券会社は賠償責任を負うと定めている。虚偽と知らなかった場合などは免責される規定もある。
一審・東京地裁は、粉飾を示唆する投書がみずほ証券に届いていたことなどから「主幹事としての注意を尽くしていたとは認めがたい」として賠償責任を認定。二審・東京高裁は、同証券がエフ社の販売実績を調査していたことで注意義務を尽くした、と判断した。」
金融庁や会計士協会は、上場準備会社の監査の受け皿を増やそうとしていますが、そもそも、こういう例があるから、大手監査法人でないと安心できないということなのでしょう。
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