政治団体に寄付していた人物が、その団体の政治資金監査の監査人をやっていたという記事。
「東京都選挙管理委員会が20日、2012年分の政治資金収支報告書を公表し、自民党国会議員4人の政治団体が、政治資金の収支について監査を依頼した人から寄付を受けていたことが分かった。秘書に監査を任せた議員もいた。総務省は監査について「外部性を有する第三者が行う」としており、専門家は「支持者や身内の監査では透明性が保てない」と指摘する。」
普通の団体であれば、寄付者が寄付の使い道を確かめるための監査をやるというのは、むしろ当たり前のことです。しかし、公の補助金をもらっていたり、特に透明性が求められるような団体の場合には、監査人はその団体から、一応独立した者でなければならないはずです。
記事で例に挙げられている団体は、税理士が監査していたそうです。独立性に関する意識は少し甘いのでしょう。
もっとも、独立性が大事だからといって、わざわざ政治信条が全く異なる人物を監査人に選ぶ必要はないと思いますが・・・。
(注:認識が誤っている部分があったので、記述を一部修正しました。)
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