ライブドアの証券取引法違反事件で、有価証券報告書の虚偽記載の疑いで、東京地検が前社長の堀江貴文容疑者ら4人を再逮捕し、新たに取締役の熊谷史人容疑者を逮捕したという記事。
今回は粉飾決算容疑の逮捕であり、まさに会計処理が問題となっています。記事によれば、(1)自社株の売却収入約37億6700万円を売上高に含め(2)子会社2社に対する架空売り上げ計15億8000万円を計上していたという容疑のようです。
前にも書いたとおり、(1)が粉飾となるためには、投資事業組合を連結範囲に含めるべきであったことを証明する必要があります。また、(2)については粉飾には違いありませんが、実際に返す必要のないカネが動いているのであれば子会社(または子会社となる予定の会社)からの受贈益とすべきものを不正に売上に計上していたというだけで最終損益には影響しない比較的軽い経理操作だということになります(飛島建設や山一のように不良資産を飛ばしていたわけではない)。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事